Yellowfin Ver.7.1の画面(地理情報を利用したサンプルレポート)
Yellowfin Ver.7.1の画面(地理情報を利用したサンプルレポート)
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 オーストラリアのYellowfin Internationalが開発し、京セラ丸善システムインテグレーション(KMSI)が販売する「Yellowfin Ver.7.1」は、業務現場のエンドユーザー向けのBI(ビジネスインテリジェンス)ソフトである。業務担当者が日々の業績を意思決定に活用する用途に使える。

 誰でも簡単に使えるように、画面の操作性に注力している。RDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)から生の業務データを抽出し、これをWebブラウザーや専用アプリケーション(Android/iOS)のGUI操作だけで対話型で分析できるようにしている。

 データ分析ノウハウを必要とせず、抽出したいデータをドラッグ&ドロップするだけで、分析レポートが完成する。レポート画面は対話型の操作が可能で、グラフや数値をクリックすれば分析の粒度をドリルダウンできる。さらに、レポートを複数ユーザーで共有したり、レポートを貼り付けたパワーポイント風のプレゼン資料を作成して公開できる。

GISデータを標準搭載、データのビジュアル表現も拡充

 現行版では、GIS機能を強化した。具体的には、地理データ(英語版)を標準でバンドルするとともに、背景地図データを収録した。地理データには、地理座標のほかに、人口調査データ、平均年齢データ、世帯データなどのデータが含まれる。まずは英語版の地理データをバンドルしたが、2014年10月末には日本語版を提供する予定。これに対して従来は、GISとして使う場合は、地理データや背景地図データ(Google Mapsなど)を別途自前で用意する必要があった。

 現行版ではまた、データを可視化する際に利用するビジュアル表現を強化した。まず、選択したデータに最適なグラフタイプをYellowfinが自動的に選ぶ「おまかせグラフ」機能において、カラーオプションや16の新しいグラフを追加した。さらに、情報/データ/知識を視覚的に表現した「インフォグラフィック」を強化した。これにより、情報を素早く簡単に表現したい場面で、より使いやすくなった。

Yellowfin Ver.7.1の概要
用途と機能エンドユーザー向けBIソフト
提供形態ソフトウエア
アーキテクチャーWebアプリケーション。WebブラウザーまたはAndroid/iOSアプリケーション経由で利用する
特徴誰でも簡単に使えることを追求している。抽出したいデータをドラッグ&ドロップするだけで、分析レポートが完成する
価格(税込み)■買い取り型の場合:ユーザー固定ライセンスが3ユーザーで52万5000円から、同時アクセスライセンスが5ユーザーで283万5000円から
■購読ライセンス(1年契約時)の場合:5ユーザーで月額2万6250円(年額31万5000円)から
発表日2014年9月9日
出荷日2014年9月9日
備考発表日/出荷日と価格は国内販売代理店である京セラ丸善システムインテグレーションの場合