バッファローの「TS5810DNシリーズ」「TS5610DNシリーズ」「TS5410DNシリーズ」「TS5210DNシリーズ」は、10Gビットイーサネットを搭載したデスクトップ型の企業向けNASである。10Gビットイーサネットの搭載によって、大容量ファイルサーバー用途に向く。
イーサネットの規格として、IEEE 802.3an(10GBASE-T)とIEEE 802.3ab(1000BASE-T)に加え、新規格であるIEEE 802.3bz(2.5/5GBASE-T)を利用できる。これにより、従来のCat5eおよびCat6ケーブルのままでも、最高5Gビット/秒の通信ができる。
これに対して、10GBASE-Tで最高10Gビット/秒の伝送速度を実現するためには、Cat6A規格より上位のケーブルが必要となり、LANケーブルの入れ替えなどが発生する。
10GbE環境下におけるTS5810DNシリーズは、従来製品「TS5800DNシリーズ」(1000BASE-T)で約10時間51分かかった3TBのバックアップを約7時間50分で完了し、バックアップ時間を約28%短縮したという。これは、3TBまでのバックアップであれば深夜0時から翌朝8時までの業務時間外のみで完了できることを意味する。
運用管理面では、ネットワーク監視・管理プロトコルのSNMP(Simple Network Management Protocol)のエージェント機能を備える。これにより、ZABBIXなど各種のSNMPマネージャ(ネットワーク監視・管理ソフト)を用いて稼働状況などを管理できる。また、オプションの保守サービスにより、最長7年までの保守サービスを受けられる。
用途と機能 | 大容量ファイルサーバー用途に向いた、10Gビットイーサネットを搭載した企業向けNAS装置 | |||
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ラインアップの 位置付け | 10Gビットイーサネットを搭載したデスクトップ型のNAS | |||
イーサネット規格 | ■IEEE 802.3an(10GBASE-T) ■IEEE 802.3ab(1000BASE-T) ■IEEE 802.3bz(2.5/5GBASE-T) | |||
2.5/5GBASE-Tの 特徴 | 従来のCat5eおよびCat6ケーブルのままで最高2.5Gビット/秒および5Gビット/秒の通信ができること | |||
運用管理機能 | SNMPエージェント機能 | |||
モデル名 | TS5810DN | TS5610DN | TS5410DN | TS5210DN |
ドライブ構成 | 8ドライブ | 6ドライブ | 4ドライブ | 2ドライブ |
最大容量 | 64TB(8TB×8) | 36TB(6TB×6) | 24TB(6TB×4) | 8TB(4TB×2) |
価格(税別) (最大容量時) | 82万8000円 | 48万8000円 | 34万8000円 | 15万円 |
発表日 | 2017年8月9日 (TS5810DNおよびTS5610DN) | |||
出荷日 | 2017年8月下旬 (TS5810DNおよびTS5610DN) |