Parallels Desktop 10 for Macを利用している画面
Parallels Desktop 10 for Macを利用している画面
[画像のクリックで拡大表示]

 パラレルスの「Parallels Desktop 10 for Mac」は、MacをWindowsパソコンとして使えるようにする仮想マシンソフトである。Mac OS XをホストOSとして、この上でWindowsを導入した複数台の仮想マシンを動作させることができる。もともとMacにはWindowsを直接インストールできるが、Parallels Desktopのような仮想マシンソフトを利用することで、OSイメージ単位で扱えるようになるといった仮想マシンのメリットを享受できる。

 最新版(バージョン10)では、仮想マシンの機能や性能を高めた。まず、1台の仮想マシンに割り当てられるCPUとメモリーを拡大した。従来版のスペック(CPUコア8個、メモリー16Gバイト)から、新たにCPUコア16個、メモリー64Gバイトに拡大した。より高負荷な用途に利用できるようになった。仮想マシンの動作性能も高めた。例えば、Windows上で文書を開く際のスピードを最大で48%高速化したほか、Office 2013の起動速度を、最大で50%高速化したという。この一方で、バッテリー持続時間は最大で30%伸びたとしている。

 仮想マシンイメージの作成時には、他社の仮想マシンイメージ(VMware VMDKおよびHyper-V VHD)をParallels Desktop用に変換できるようにした。また、仮想マシンを実際の物理PCと同様に管理できるように、資産管理用のIDを運用できるようにした。さらに、仮想マシンのセキュリティを高め、仮想マシンへの接続を許可/禁止するUSBデバイスを指定できるようにした。

 仮想マシンイメージが消費するディスク領域を削減する機能群も強化した。まず、データの削除によって生まれた仮想マシンイメージの未使用領域を自動的に開放する機能を追加した。従来は、いったん確保したディスク領域の開放は手動で作業するしかなかった。さらに、仮想マシンのスナップショット機能を追加した。これにより、ディスク領域の消費を抑えつつ仮想マシンの複製を作成できるようになった。

Parallels Desktop 10 for Macの概要
用途と機能Mac用の仮想マシンソフト。Mac OS Xの上でWindowsを動作させるために使う
提供形態ソフトウエア
価格(8%消費税込み)8500円
発表日2014年8月20日
出荷日2014年8月26日