富士通の「FENICS II ビジネスWi-Fiサービス」は、企業の無線LAN環境を、クラウドを使って構築/運用するサービスである。無線LAN環境に必要な認証サーバーと無線LANアクセスポイント、さらに運用監視サービスを月額制で提供する。
システム構成としては、ユーザー企業のオフィスや店舗に、無線LANアクセスポイントを貸与して設置する。富士通のデータセンター側には、RADIUS認証サーバーがあり、ユーザー認証を実施する。さらに、管理サーバーからアクセスポイントを一元管理する。
アクセスポイントとデータセンターの接続には、富士通のネットワーク網サービスである「FENICS II」を利用する。ユーザー認証や一元管理の際に、FENICS IIを介してデータセンターにアクセスする。無線LANからインターネットへのアクセスや、無線LANから企業の社内LANへのアクセスにおいても、FENICS IIを介してこれらのネットワークにアクセスする形になる。
認証サーバーを運用していく際に必要な、ユーザー認証データの登録/更新作業も富士通が実施する。ユーザーID/パスワードによる認証とクライアント証明書による認証が可能であり、これらの情報を認証サーバーに登録する作業や、アクセスポイントに対してクライアント証明書を発行/登録する作業も富士通が実施する。2014年12月には、現状のRADIUSに加えてActive DirectoryのログインIDを使った認証を可能にする。
なお、2015年3月には、無線LAN電波によるデバイスの位置情報測位データを提供する予定である。これにより、店舗での来客者の導線や滞留情報の可視化、さらに工場における作業者へのナビゲーションなどに応用できるとしている。
提供形態 | SIサービス(製品導入サービスと運用サービス) |
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サービスの内容 | 無線LAN環境に必要な道具立て(認証サーバー、無線LANアクセスポイント、運用監視サービス)を月額制で提供 |
価格(税別) | ■基本サービス(認証サーバーなどを提供): 1社当たり月額6万8000円、初期費用は6万8500円 ■アクセスポイントのレンタルと管理サービス: アクセスポイント1台当たり月額3600円から、初期費用は3万2000円 FENICS IIの通信サービス費用が別途必要 |
発表日 | 2014年8月5日 |
提供開始日 | 2014年8月5日 |