ManageEngine OpManagerの新UI画面
ManageEngine OpManagerの新UI画面
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 ゾーホージャパンの「ManageEngine OpManagerリリース11.3」は、Webベースのシステム/ネットワーク監視ソフトである。監視データを集計/グラフ化するほか、しきい値を超えた際にはアラートを出せる。システム管理作業をジョブフローとして定義/実行するジョブスケジューラー機能も備える。

 監視データの収集方法は、SNMP/WMI監視を基本に、Telnet/SSHログインによるコマンド実行結果の監視、ポートスキャン(NMAP)、Syslog監視、サービス監視(応答時間の監視)など、各種の手段を用意した。仮想サーバー環境(VMware ESX/ESXi、Hyper-V)の情報も取得できる。

 現行版では、これまでベータ版として先行リリースしていた新しいUIを正式にサポートしている。新UIでは、監視対象デバイスの増大に合わせて、データベースに格納されている機器ステータスなどのデータの読み込み速度を向上させている。表現力も高めており、障害のポップアップ表示などで迅速な障害対応を促す。一つの画面上に全機器の死活情報を表示するヒートマップ画面や、仮想化環境のホストとゲストの関係を表現する仮想化マップも追加している。

 現行版ではさらに、同一のデバイスから同じイベントが継続して大量に発生している場合に、イベント通知を抑止し、その事象を知らせるアラームを生成する機能を追加している。これにより、OpManagerが使用するリソースを削減できるほか、問題が継続的に起こっていることを分かりやすく担当者に通知できる。監視対象も拡大している。具体的には、Windows Server 2012 R2の装置テンプレートを追加し、Hyper-V 2012 R2の監視をできるようにしている。

表●ManageEngine OpManagerリリース11.3の概要
機能システム/ネットワーク監視ソフト
アーキテクチャーWebアプリケーション
監視データの収集方法SNMP/WMI、Telnet/SSHログインによるコマンド実行、ポートスキャン、Syslog、サービスの応答時間監視、サーバー仮想化ソフトと連携した仮想サーバー情報の監視、など
稼働環境Windows Server 2003/2008 R2/2012、Red Hat Enterprise Linux 5/6
価格(税別)最小構成となる監視対象50デバイスの場合、売り切り型の通常ライセンスが51万9000円、年間ライセンスが年額23万4000円
最大構成となる監視対象1000デバイスの場合、売り切り型の通常ライセンスが292万5000円、年間ライセンスが年額131万8000円
監視対象が1000デバイスを超える場合は要問い合わせ
発表日2014年6月26日
出荷日2014年6月26日s