トレジャーデータの「Fluentd Enterprise」は、ログ収集基盤ソフトである。オープンソースの「Fluentd」の上位に当たる商用製品で、金融機関などのミッションクリティカルなデータ収集に適している。OSS版と比べて、エンドツーエンドでの暗号化や専用のプラグイン(接続アダプタ)といった特徴がある。
Fluentdは、多種多様なデータソースからデータを集めてきて、これを一元的にフィルタリング/バッファリングして、リアルタイムに多種多様なデータストアに転送するログ収集基盤ソフト。マーケティングのためのデータ分析や、システム監視、イベントログ監視によるセキュリティ対策といった用途に使う。
Fluentd Enterpriseは、ミッションクリティカルな用途に合わせて、安全性や信頼性を高めている。例えば、データ送信元からデータ格納先までエンドツーエンドでデータを暗号化できる。さらに、安全に使えることをテスト済みのモジュールを提供する。24時間365日のサポートも提供する。
データソースやデータストアに接続するためのプラグインモジュールについては、Fluentd Enterpriseのために新規に開発した専用のプラグインを提供。具体的には、データストア用として、ログ解析ソフト「Splunk」、クラウドストレージの「Amazon S3」、米Treasure Dataのクラウド、の3つのプラグインを用意した。
このほかのデータストア用として、Hadoop HDFSとKafkaについては、すでにあるOSS版のプラグインをFluentd Enterprise向けに認証する形でバンドルした。データソース用のプラグインについては、Tail、Syslog、HTTP、TCP、UDP、クライアント用ライブラリなど、OSSのプラグインの中から基本的なものを抽出してバンドルしている。
用途と機能 | ログ収集基盤ソフト。複数のサーバーから各種形式のデータを収集し、これを一元的にフィルタリング/バッファリングして、それぞれに適したデータストアに格納する |
---|---|
主な用途 | マーケティングのためのデータ分析 システム監視 イベントログ監視によるセキュリティ対策 など |
Enterprise版の主な特徴 | データ送信元からデータ格納先までエンドツーエンドでデータを暗号化するなど、ミッションクリティカルな用途に合わせて安全性や信頼性を高めている |
内部でのデータ形式 | JSON |
データストア用プラグイン | Splunk(ログ分析ソフト) Amazon S3(クラウドストレージ) 米Treasure Dataのクラウド Hadoop HDFS(分散ファイルシステム) Kafka(分散メッセージングシステム) |
データソース用プラグイン | Tail、Syslog、HTTP、TCP、UDP、クライアント用ライブラリ、など |
価格 | 非公開 |
発表日 | 2017年7月11日 |
提供開始日 | 2017年7月11日 |