米Cohesityの「Cohesity C2000シリーズ」は、ノードの増設によって容量と性能を拡張可能なスケールアウト型のNASストレージ装置である。セカンダリ(2次)ストレージ用途であり、データのバックアップや開発環境用のクローンデータ作成などに向く。国内ではネットワールドが販売する。

Cohesity C2000シリーズの外観(背面)
Cohesity C2000シリーズの外観(背面)
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 分散ファイルシステムは自社開発で、ノードにまたがったNASボリュームを構築できる。NFSとSMBによるファイルアクセスと、Amazon S3互換APIによるオブジェクトベースのアクセスができる。データ圧縮や暗号化の機能も持つ。

 きょう体は2Uラックマウント型で、1つのきょう体に4ノード(4台のファイルサーバー)を収容する。データの増加に合わせて無停止でノードを拡張できる。

 特徴の1つは、独自のスナップショット技術「SnapTree」を備える点である。スナップショットのメタデータを独自の方法で管理する。性能の低下を気にすることなく、必要な時に必要な分だけスナップショットを作成できる、としている。

 業務サーバーなどのデータをバックアップする用途にも適する。モデルにもよるが、バックアップ管理サーバー機能を搭載しており、直前にバックアップした時点との差分をバックアップする増分バックアップができる。Cohesity C2000にバックアップしたデータを外部のクラウドストレージにアーカイブする機能も提供する。

Cohesity C2000シリーズの概要
用途と機能ノードの増設によって容量と性能を拡張可能な、スケールアウト型のNASストレージ装置
主な適用用途セカンダリ(2次)ストレージ用途。データのバックアップや開発環境用のクローンデータ作成などに向く
ファイルシステム自社開発の分散ファイルシステムを採用し、ノードにまたがったNASボリュームを構築できる。NFSとSMBによるファイルアクセスと、Amazon S3互換APIによるオブジェクトベースのアクセスができる。データ圧縮や暗号化の機能も持つ
きょう体2Uラックマウント型。1つのきょう体に4ノード(4台のファイルサーバー)を収容する。データの増加に合わせて無停止でノードを拡張できる
スナップショット機能独自のスナップショット技術「SnapTree」を備える。性能の低下を気にすることなく、必要な時に必要な分だけスナップショットを作成できる、としている
バックアップ機能モデルにもよるが、バックアップ管理サーバー機能を搭載しており、増分バックアップができる。バックアップデータを外部のクラウドストレージにアーカイブする機能も備える
価格(税別)870万円から
発表日2018年6月1日
提供開始日2018年8月
備考発表日/提供開始日と価格は販売代理店であるネットワールドのもの