インターネットイニシアティブの「IIJシンプルDRソリューション」は、ディザスタリカバリー(DR)用のサイトをクラウド上に構築するために必要なシステム要素や作業をワンパッケージで提供するサービスである。 DRサイトを簡単に構築できるとしている。
(1)DRサイトの基盤となるクラウドサービス、(2)ユーザーサイトとDRサイトの仮想サーバー同士を同期させるソフトウエアツール、(3)DRサイトの構築サービス、の3つをパッケージサービスとしてセットで提供する。
(1)では、VMwareのサーバー仮想化基盤を採用したIIJのクラウドサービス「IIJ GIOインフラストラクチャーP2 仮想化プラットフォーム VWシリーズ」もしくは、Microsoft Azureを利用する。基幹システムはIIJのクラウドサービス、価格重視の場合はAzureなど、用途に応じて使い分けられるようにした。
(2)では、ユーザーサイトとDRサイトのデータをレプリケーションするツールとして、「Zerto Virtual Replication」(米Zerto製)を使う。対象の仮想サーバー同士をリアルタイムで同期できる。最初に1度同期した後は、業務システム上で生成したデータの差分のみをDRサイトに転送する。
(3)は、IIJのエンジニアがDRサイトを構築するサービスである。DRサイトの構築に関わる作業を定型化した。ユーザー環境のヒアリング、DRサイトのサイジング、詳細設計書や同期の操作手順書などのドキュメント作成、DRサイトの構築、復旧の動作確認、問い合わせ対応(引き渡しの1カ月後まで)、を提供する。
IIJシンプルDRソリューションの概要
用途と機能 | 災害復旧(DR)サイトをクラウド上に構築するために必要なシステム要素や作業をワンパッケージで提供するサービス |
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パッケージ構成 | (1)DRサイトの基盤となるクラウドサービス、(2)ユーザーサイトとDRサイトの仮想サーバー同士を同期させるソフトウエアツール、(3)DRサイトの構築サービス、の3つをパッケージサービスとしてセットで提供する |
DRサイトの基盤 | VMwareのサーバー仮想化基盤を採用したIIJのクラウドサービス「IIJ GIOインフラストラクチャーP2 仮想化プラットフォーム VWシリーズ」か、Microsoft Azureを利用できる |
レプリケーションツール | 「Zerto Virtual Replication」(米Zerto製)を使う。対象となる仮想サーバー同士をリアルタイムで同期できる。最初に1度同期した後は、業務システム上で生成したデータの差分のみをDRサイトに転送する |
DRサイト構築 サービス | IIJのエンジニアがDRサイトを構築する。ユーザー環境のヒアリング、DRサイトのサイジング、詳細設計書や同期の操作手順書などのドキュメント作成、DRサイトの構築、復旧の動作確認、問い合わせ対応(引き渡しの1カ月後まで)、を提供する |
価格(税別) | ■初期費用として、DRサイトの構築作業が、仮想サーバー1台あたり6万9800円 ■ユーザーサイトとDRサイトを結ぶネットワーク構築は個別見積もり ■同期ツールは、仮想サーバー1台あたり月額7200円 ■DRサイトの基盤となるクラウドサービスは、IIJ GIO VWシリーズが月額12万5000円(16コア、メモリー128Gバイト、ストレージ100Gバイト、1Gビットイーサネット)、Microsoft Azureがサポート付きで月額約3万1000円 |
発表日 | 2019年5月30日 |
提供開始日 | 2019年5月30日 |