クオリティアの「Active! zone」は、受信した電子メールに含まれる添付ファイルを削除するといった対策によって電子メールを無害化するサーバーソフトである。電子メールの中継経路上にゲートウエイとして配置して使うことによって、メールがゲートウエイを通過する際に無害化する。主に地方自治体に向く。
大きく3つの機能を提供する。まず、1つめの機能として、添付ファイルを削除する。これは、メールを介した標的型攻撃の入り口対策の1つとなる。不正な攻撃コードを含んだマクロ付きのオフィス文書や実行形式ファイルなどを取り去ることによって、これらを開いて不正コードを実行してしまうことを防ぐ。
添付ファイルを削除しつつ、添付ファイルに含まれるテキスト情報を抽出して残すこともできる。これにより、本来プレーンなテキストファイルで伝達できる情報をWord文書などのオフィス文書の形式で送っているケースにおいて、開くリスクが大きいオフィス文書を、安全なプレーンテキストに置き換えられる。
2つめの機能として、HTML形式のメールをプレーンテキスト化する。これにより、知らないうちにマルウエアをダウンロードして実行してしまうといったリスクを軽減する。さらにメール本文に含まれるURLリンクアンカーを無効化する。これにより、危険なWebサイトにうっかりアクセスしてしまうことを防ぐ。
これらのメールを加工して無害化する機能群に加えて、一般的なメールセキュリティ機能であるウイルス対策機能と迷惑メール対策機能も提供する。
Active! zoneの概要
用途と機能 | 受信メールを無害化するソフト |
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動作環境 | メール中継経路に設置するゲートウエイサーバーソフト |
主な対象ユーザー | 地方自治体。インターネットメールを庁内ネットワークに転送する際にメールを無害化することが求められている |
メール無害化機能 | ■添付ファイルの削除。単に削除するだけでなく、テキスト情報を抽出してメールに含めることができる ■HTMLメールのプレーンテキスト化とURLリンクの無効化 ■ウイルス対策と迷惑メール対策 |
価格(税別) | 基本ライセンスが最小構成100ユーザーで16万6000円 |
発表日 | 2016年6月1日 |
出荷日 | 2016年6月1日 |