ZenmuTechの「ZENMU Virtual Desktop」は、データを分割して無意味化する“秘密分散方式”を利用した、クラウド型の情報漏洩対策サービスである。分割した片方の分散片をクラウドに保存しておき、ファイルを利用する際にクラウドから分散片を入手して復元する仕組み。両方の分散片がそろわないとデータを復元できないので、一片が流出しても情報が漏洩しない。
Windows 10に専用のクライアントソフトをインストールして利用する。エンドユーザーは、クラウドサービスにアクセスできる場合、もしくは事前にオフラインで使う設定をしていた場合に限って、Windowsのデスクトップ環境とユーザーデータを利用できる。あとは、通常のWindowsと変わらない操作感で利用できる。
パソコンが盗難にあったり紛失したりした場合は、クラウドの設定によって、クラウド上にある分散片へのアクセスを停止すればよい。これにより、分散片を入手できなくなるため、該当のパソコンからはユーザーデータにアクセスできなくなる。遠隔でのファイル消去といった対応が不要になる。
オフラインで使うための設定として、あらかじめクラウド上の分散片をUSBメモリーやスマートフォンに同期して保管しておくことで、これらのデバイスから分散片を取得してファイルを復元する運用が可能。USBメモリーやスマートフォンをパソコンから切り離せば、パソコン上には分散片しか残らない。
ZENMU Virtual Desktopの概要
用途と機能 | データを分割して無意味化する“秘密分散方式”を利用した、クラウド型の情報漏洩対策サービス |
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仕組み | 分割した片方の分散片をクラウドに保存しておき、ファイルを利用する際にクラウドから分散片を入手して復元する仕組み。分散片が2個とも揃わないとデータを復元できないので、一片が流出しても情報が漏洩しない |
利用環境 | Windows 10に専用のクライアントソフトをインストールして利用する。エンドユーザーは、クラウドサービスにアクセスできる場合、もしくは事前にオフラインで使う設定をしていた場合に限って、Windowsのデスクトップ環境とユーザーデータを利用できる |
パソコン 紛失時 | パソコンを紛失した場合は、クラウドの設定によって、クラウド上にある分散片へのアクセスを停止すればよい。これにより、分散片を入手できなくなるため、該当のパソコンからはユーザーデータにアクセスできなくなる。遠隔でのファイル消去といった対応が不要になる |
オフライン設定 | あらかじめクラウド上の分散片をUSBメモリーやスマートフォンに同期して保管しておくことで、これらのデバイスから分散片を取得してファイルを復元する運用が可能。USBメモリーやスマートフォンをパソコンから切り離せば、パソコン上には分散片しか残らない |
価格 (税別) | 月額780円 |
発表日 | 2019年5月20日 |
提供開始日 | 2019年6月初旬 |