GPSを利用した社内向けNTPサーバー機

　セイコーソリューションズの「TS-2560」は、企業内のIT機器の時刻情報を合わせるためのNTP（Network Time Protocol）サーバー専用機である。社内のサーバー機やクライアントパソコンからアクセスすることで、サーバー機やクライアントパソコンの時刻を正しく維持できる。

NTPサーバーのハイエンドモデル「TS-2560」の外観

（出所：セイコーソリューションズ）

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　時刻情報のソースとして、インターネット上にある上位のNTPサーバーではなく、GPS（全地球測位システム）を利用する。社内LAN向けにNTPの最上位層（Stratum-1）として運用することを想定している。衛星は、米国のGPS、日本のみちびき（QZSS）、ロシアのGLONASSを利用できる。TS-2560の内蔵時計（クオーツ）の精度は日差プラスマイナス10ミリ秒。

　大規模システムやデータセンターなどで使うことを想定し、標準で複数年（5年、6年、7年）の保守サービスが付く。AC電源を2重化したモデルも用意した。また、運用管理性を高める機能として、設定情報を外部記憶媒体に保管できるようにしている。

　本体形状は、1Uラックマウント。外形寸法は、幅425.5×奥行き280×高さ44ミリメートル。重さは、約3.5キログラム。消費電力は、18ワット。NTPのパケット処理能力は、1秒あたり1万パケット以上。