アシストの「Ericom Connect」は、デスクトップ仮想化ソフトである。個々のシンクライアントを接続先のデスクトップやアプリケーションに適切に割り振るデスクトップブローカー機能を中核とする。さまざまな利用形態に合わせられるように、画面情報端末のサーバー機能やプロトコル変換機能などを提供する。
特徴の一つは、三つのシンクライアントプロトコルから好きなものを利用できること。(a)Windows標準の「RDP」なら、任意のRDPクライアントから接続できる。(b)専用のクライアントソフトをインストールすれば、RDPを圧縮して5~25倍に高速化する独自プロトコル「Ericom Blaze」も使える。(c)RDPの画面をHTML5に変換する機能も持っており、HTML5対応ブラウザーから画面を操作できる。
接続先については、VDI(デスクトップ仮想化)や物理デスクトップなどのリモートデスクトップに接続できるほか、SBC(サーバーベースドコンピューティング)のようなターミナルサーバー型の接続も可能。Windows Serverをターミナルサービス型で利用しながらユーザーごとに独立したデスクトップの見栄えを実現するRDSの環境でも利用できる。接続時には、シンクライアントプロトコルを中継するゲートウエイ型のモードと、最初に仲介したあとはシンクライアントと接続先が直接コネクションを張るモードのいずれも利用できる。
現行版では、デスクトップブローカー機能の性能に注力。シンクライアントと接続先の対応表など、デスクトップブローカーに必要なすべてのデータをインメモリー型で保有する。複数台のサーバーをクラスタリング構成で使うことも可能で、処理負荷を分散できるほか可用性を高められる。現行版では他の運用管理ソフトと連携できるようにCLIも用意している。
用途と機能 | デスクトップ仮想化ソフト。個々のシンクライアントを接続先のデスクトップやアプリケーションに適切に割り振るデスクトップブローカー機能、画面情報端末のサーバー機能、画面情報端末プロトコルの変換機能、などで構成 |
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接続形態 | VDI(デスクトップ仮想化)や物理デスクトップへのリモートデスクトップに接続、およびSBC(サーバーベースドコンピューティング)のようなターミナルサーバー型の接続 |
画面情報端末プロトコル | ・Windows標準の「RDP」 ・RDPを圧縮して5~25倍に高速化する独自プロトコル「Ericom Blaze」 RDPの画面をHTML5に変換 |
主な特徴 | ・1ユーザー当たり7440円からと価格を抑えたこと それぞれ特徴が異なるRDP以外の画面情報端末プロトコルを用意したこと インメモリー処理により10万接続をサーバー1台でまかなうこと |
価格(税別) | 既存ソフト「PowerTerm WebConnect」よりも若干高くなる。PowerTerm WebConnectの価格は、単価が最も安くなる指名ユーザー1000人の場合に1ユーザー当たり7440円、単価が最も高くなる同時アクセス99人以下の場合に1ユーザー当たり1万7640円 |
発表日 | 2015年5月27日 |
出荷日 | 2015年8月3日 |
備考 | 発表日/出荷日と価格は国内販売代理店であるアシストのもの |