NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)の「WinActor Ver.6.0」は、RPA(ロボットによる業務自動化)ソフトである。Windowsアプリケーションの操作やWebブラウザーの操作をシナリオとして記録し、これを人間に代わって自動で実行する。既存のシステムに手を加えることなく、これまで手動で行ってきた定型的な繰り返し作業や、複数のシステムにまたがったデータの投入作業などを自動化する。
現行版では、メールサーバーからWinActor単体でメールを受信できる。これまでメールソフト(OutlookやThunderbirdなど)を介して処理していたメールの受信作業を、WinActor単体で直接処理する。実行環境で使っているメールソフトの種類に依存しないシナリオを作成できる。
現行版では、操作する対象を見つける画像マッチングの精度も高めた。既存の画像マッチング方法は、画像が一致するかどうかを調べるというもの。これに加えて、画像の輪郭の特徴を抽出して比較できるようになった。これにより、画面の解像度を変更した場合でも同じ画像であると判断できるようになった。
現行版では、操作できるWebブラウザーの種類も増やした。従来はInternet Explorer(IE)だけだったが、拡張機能をインストールしたGoogle Chromeの操作を自動で記録して再現できるようになった。
WinActor Ver.6.0の概要
用途と機能 | RPA(ロボットによる業務自動化)ソフト。Windowsアプリケーションの操作やWebブラウザーの操作をシナリオとして記録し、これを人間に代わって自動で実行する。既存のシステムに手を加えることなく、これまで手動で行ってきた定型的な繰り返し作業や、複数のシステムにまたがったデータの投入作業などを自動化する |
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メール受信機能 | 現行版では、メール受信機能を追加した。これまでメールソフト(OutlookやThunderbirdなど)を介して処理していたメールの受信作業を、WinActor単体で直接処理できるようになった。実行環境で使っているメールソフトの種類に依存しないシナリオを作成できる |
画像マッチング | 画像が一致するかどうかを調べるやり方のほかに、画像の輪郭の特徴を抽出して比較するやり方ができる。これにより、画面の解像度を変更した場合でも同じ画像であると判断できる |
操作できるWebブラウザ | Internet Explorer、Google Chrome |
価格(税別) | ■利用するクライアントPCを固定した「ノードロックライセンス版」の場合、シナリオの開発と実行が可能なフル機能版が90万8000円、シナリオの実行だけに限定した「実行版」が24万8000円 ■同時使用ライセンスの「フローティングライセンス版」は、オープン |
発表日 | 2019年5月8日 |
提供開始日 | 2019年5月31日 |