セイコーソリューションズの「SmartCS」は、ネットワーク機器に対するコンソール接続を束ねるコンソールサーバー機である。スイッチ装置のような多ポートの形状をしており、シリアルケーブルで複数のネットワーク機器を接続して使う。IPネットワークによる端末接続(SSH/Telnet)を仲介し、コンソール接続でつながっているネットワーク機器を操作できる。

コンソールサーバー機「SmartCS」をAnsibleから制御できるようにした。コンソール接続を介したCLI操作をAnsibleから制御できるようにした
コンソールサーバー機「SmartCS」をAnsibleから制御できるようにした。コンソール接続を介したCLI操作をAnsibleから制御できるようにした
(出所:セイコーソリューションズ)
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 ネットワーク機器は、シリアルケーブルを介してコンソール端末(パソコン上で動作する端末エミュレータソフト)を接続できるように、コンソールポートを備えている。端末からコンソールポートを介して、ネットワーク機器のCLI(コマンドラインインタフェース)を操作する。SmartCSは、ネットワーク接続(SSH/Telnet)とコンソール接続を仲介するゲートウエイ機器である。

 SmartCSの用途の1つは、IPアドレスが分からないケースや、ネットワークがダウンしていてIPネットワーク経由(SSH/Telnet経由)でネットワーク機器にアクセスできないケースなどへの対応である。SmartCSにIPネットワークでアクセスできれば、コンソール接続を介してネットワーク機器のCLIを操作できる。SmartCS経由でネットワーク機器のIPネットワーク設定も施せる。

 運用管理ツールとの連携にも注力している。例えば、構成管理ソフト「Red Hat Ansible Automation」から、SmartCSを制御できる。Ansible向けの拡張モジュールとして、SmartCSにつながったネットワーク機器のCLIを操作するための機能を提供しており、これにより、Ansibleからネットワーク機器にコンソール接続できるようになる。

SmartCSの概要
用途と機能ネットワーク機器に対するコンソール接続を束ねるコンソールサーバー機。IPネットワークによる端末接続(SSH/Telnet)を仲介し、コンソール接続でつながっているネットワーク機器を操作できる
形状スイッチ装置のような多ポートの形状をしている。シリアルケーブルで複数のネットワーク機器を接続して使う
主なユースケース■IPアドレスが分からないケースや、ネットワークがダウンしていてIPネットワーク経由(SSH/Telnet経由)でネットワーク機器にアクセスできないケースなど。SmartCSにIPネットワークでアクセスできれば、コンソール接続を介してネットワーク機器のCLIを操作できる
■ネットワーク機器のIPネットワーク設定を、SmartCSを介して施せる
Ansible
連携
Ansible向けの機能拡張モジュールとして、SmartCSにつながったネットワーク機器のCLIを操作するための機能をリリースしている
価格オープン
発表日2019年4月12日(AnsibleからSmartCSを制御するためのモジュールを提供)
提供開始日2019年4月12日(AnsibleからSmartCSを制御するためのモジュールを提供)