経路や距離などの道路情報を理解できるように強化した地図画面
経路や距離などの道路情報を理解できるように強化した地図画面
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 ウイングアーク1stの「MotionBoard Ver.5.6」は、データを可視化するBI(ビジネス・インテリジェンス)ダッシュボードソフトである。パッケージ版のほか、クラウド版の「MotionBoard Cloud」を用意している。

 直近の強化点として、IoT(モノのインターネット)データをリアルタイムに収集するための機能を強化した。MotionBoardが用意しているWeb API(REST)やMQTT(MQ Telemetry Transport)を介してIoTデータを取得できるようにしたほか、MotionBoardから外部のDBMS(データベース管理システム)にアクセスして差分データだけを取得できるようにした。

 Web APIは、今回初めて追加した機能である。IoTデバイスからMotionBoardにアクセスするためのREST APIを公開するとともに、APIを利用するサンプルアプリケーションとして、Android/iOSの位置情報などをプッシュ通知するスマートフォンアプリ「IoT Agent」も用意した。IoT Agentは、ユーザーが任意のIoTエージェントを開発できるようにオープンソース(OSS)としてソースを公開する。

 位置情報を活用しやすいように地図機能も強化した。これまでも地図上にデータをマッピング表示できていたが、背景画像として地図を利用していたに過ぎなかった。今回の機能強化では、道路を理解し、カーナビのようにルート検索などができるようになった。地図データには米グーグルのOpenStreetMapを利用する。ルート検索エンジンは自前で開発して組み込んだ。

 今回の強化ではさらに、レポート機能を強化した。具体的には、分析して可視化した結果を、ExcelやPowerPointの形式で出力できるようにした。一度フォーマットを設定しておけば、最新のデータをレポートに反映して出力させることができる。このため、報告資料のグラフや集計表の作成に時間をかける必要がなくなる。

MotionBoard Ver.5.6
用途と機能データを可視化するBI(ビジネス・インテリジェンス)ダッシュボードソフト
提供形態パッケージ版とクラウド版「MotionBoard Cloud」
直近の強化点■製造業や物流業などに向けた機能として、IoTデータをリアルタイムに収集して可視化できるようにした
■地図機能を強化し、道路を理解してルート検索などをできるようにした
■レポート機能を強化し、分析結果をExcelやPowerPointの形式で出力できるようにした
IoTデータの収集方法MotionBoardのWeb API(REST)やMQTT(MQ Telemetry Transport)を介して収集する。さらに、MotionBoardから外部のDBMSにアクセスして差分データだけを取得することも可能
価格(税別)■クラウド版:月額9万円(10ユーザー)から
■パッケージ版:100万円(5ユーザー)から
発表日2016年3月30日
提供開始日2016年4月25日(クラウド版)
2016年5月16日(パッケージ版)