富士通の「FUJITSU Software WSMGR for Web」は、同社製メインフレーム「FUJITSU Server GS 21シリーズ」で動かしている業務をWebブラウザから実行できるようにする、ゲートウエイ型のF6680/3270端末エミュレータソフトである。Windowsサーバー上で動作するWebアプリケーションであり、Webブラウザを介してバックエンドのメインフレームを操作できるようにする。

メインフレームを用いたSoR(Systems of Record)システムをSoE(System of Engagement)システムと連携させるイメージ
メインフレームを用いたSoR(Systems of Record)システムをSoE(System of Engagement)システムと連携させるイメージ
(出所:富士通)
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 2017年6月に提供を開始するオプション商品「WSMGR for Web APIサポート」を使うと、メインフレームの操作をWeb API(REST API)化できる。これにより、オープン系の業務アプリケーションからメインフレーム側のAPIを呼び出してメインフレーム上のデータを参照する、といった連携が容易にできるようになる。REST APIは自動生成できる。

 応用例として、例えば、工場内の材料や出荷物を感知するセンサーとメインフレーム上の受発注システムや在庫管理システムを連携させられる。これにより、製品受注実績と需要予測に基付いた材料発注や、出荷実績に基付いたリアルタイムな在庫管理などが可能になる。また、流通業においては、メインフレーム上に蓄積された個人消費者の購入履歴データをデジタルマーケティングに活用できる。

 オープンシステムとのデータ連携ではさらに、メインフレームとオープンシステム間でデータベース連携を行うためのソフト「Linkexpress TRO(Transactional Replication option)」も用意している。メインフレームとオープンシステム間で、トランザクション単位の更新差分データを相互に抽出して反映できる。

FUJITSU Software WSMGR for Webの概要
用途と機能富士通製メインフレーム「FUJITSU Server GS 21シリーズ」で動かしている業務をWebブラウザから実行できるようにする、ゲートウエイ型の端末エミュレータソフト
稼働環境Windowsサーバー上でWebアプリケーションとして動作する。バックエンドにあるメインフレームに端末接続し、フロントエンドのWebブラウザ上に表現した端末画面から操作できるようにしている
直近の強化点オプション商品「WSMGR for Web APIサポート」を提供。これにより、メインフレーム操作をWeb API(REST API)化できる。これにより、オープン系のアプリケーションをメインフレームとデータ連携できる
価格(税別)■WSMGR for Web V8.0(Windows版)は、13万円から
■Linkexpress TRO(Windows版)V5.0 L71は、53万1000円から
■Linkexpress TRO(Linux版) V5.0 L71は、59万2000円から
発表日2017年4月13日
出荷日■WSMGR for Web V8.0(Windows版)は、2017年6月上旬
■Linkexpress TRO(Windows版)V5.0 L71は、2017年7月上旬
■Linkexpress TRO(Linux版) V5.0 L71は、2017年10月上旬