Dropbox Japanの「Dropbox Business」は、法人向けのファイル同期サービスである。クラウド上のストレージにファイルを保管し、パソコンやスマートデバイス(タブレット/スマートフォン)などの複数のデバイスから共有できる。チームで設計書などを共有し、共同作業によって仕事を進める、といった使い方ができる。
2019年夏からは、ファイルの保管場所として日本国内を選択可能になる。クラウドストレージの基盤として、AWS(Amazon Web Services)の東京リージョンを利用する。チームごとに、北米のクラウドストレージに保管するか、国内のストレージに保管するかを選べるようになる。
北米のクラウドストレージに保管してあるファイルを国内のクラウドストレージに移行するサービスも提供する。Dropbox Businessを使い続けながら、バックグラウンドでデータを移動できる。既存のファイルを北米のクラウドストレージに置きつつ、新規に作成するファイルは国内のクラウドストレージに保管するという使い方もできるようになる。
SSDを標準搭載するなど、ローカルストレージ容量が少ない最近のパソコンにおいても大容量ファイルを共有できるように、ローカルストレージをほとんど消費せずに利用できるスマートシンク機能も提供する。ファイルをクラウドストレージ上に配置し、ローカルには完全なコピーを保存しない使い方である。
プランは、Standard、Advanced、Enterpriseの3つ。最安価プランのStandardは、チーム当たりのストレージ容量に3Tバイトまでの制限が付くほか、ファイルのイベントログを取得できないなど、いくつかの制約がある。
用途と機能 | 法人向けのファイル同期サービス。クラウド上のストレージにファイルを保管し、パソコンやスマートデバイス(タブレット/スマートフォン)などの複数のデバイスから共有できる |
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チーム作業 | チームで設計書などを共有し、共同作業によって仕事を進める、といった使い方ができる |
ファイルの 保管場所 | 2019年夏から、日本国内にファイルを保管できるようになる。クラウドストレージの基盤として、AWS(Amazon Web Services)の東京リージョンを利用する。チーム単位で、北米のクラウドストレージに保管するか、国内のストレージに保管するかを選べる |
データの移行サービス | 北米のクラウドストレージに保管してあるファイルを国内のクラウドストレージに移行するサービスを提供する。Dropbox Businessを使い続けながら、バックグラウンドでデータを移動できる。既存のファイルを北米のクラウドストレージに置きつつ、新規のファイルは国内のクラウドストレージに保管するという使い方も可能 |
ノートPC向け機能 | SSDを標準で搭載するなど、ローカルストレージ容量が少ない最近のパソコンにおいても大容量ファイルを共有できるように、ローカルストレージをほとんど消費せずに利用できるスマートシンク機能も提供する |
価格(税別) | 最安価プラン「Standard」は、1ユーザーあたり年額1万5000円 上位プラン「Advanced」は、1ユーザーあたり年額2万4000円 最上位プラン「Enterprise」は、要問い合わせ |
発表日 | 2019年3月20日(ファイルの国内保管) |
提供開始日 | 2019年夏(ファイルの国内保管) |