レノボ・エンタープライズ・ソリューションズの「ThinkAgile HXシリーズ」は、スケールアウトによって仮想サーバーの収容台数を増やせるHCI(ハイパーコンバージドインフラストラクチャ)製品である。米Nutanix製の分散ストレージソフトを使う。サーバー仮想化ソフトには、Nutanix AHV、VMware ESXi、Hyper-Vのいずれかを使う。
用途に応じ、CPUやハードディスクの搭載数などが異なる複数のモデルを用意した。ストレージ大容量モデルのHX 5000とHX 7000、標準モデルのHX 3000、中堅/中小企業向けにCPUやストレージの搭載数を抑えたエントリモデルのHX 2000、リモート・オフィス/ブランチ・オフィス向けのHX 1000、などをそろえている。
エントリモデルのThinkAgile HX2320の場合、PCサーバー「ThinkSystem SR630エントリモデル」をベースとしている。CPUはXeon SilverまたはXeon Goldが最大2個。ドライブベイは、1U大のきょう体に3.5型ドライブを4基搭載できる。
Nutanixのソフトウエアライセンスとハードウエア(PCサーバー)を別個に購入するためのハードウエア製品(「ThinkAgile HX認定ノード」と呼ぶ)も用意。ソフトウエアライセンスとハードウエアの組み合わせの選択肢を増やしている。
また、ThinkAgile HXの別製品として、分散ストレージソフトに米VMwareの「VMware vSAN」を使った「ThinkAgile VXシリーズ」もある。
ThinkAgile HXシリーズの概要
用途と機能 | スケールアウトによって仮想サーバーの収容台数を増やせるHCI(ハイパーコンバージドインフラストラクチャ)製品 |
---|---|
分散ストレージ ソフト | 米Nutanixのソフト |
サーバー仮想化 ソフト | Nutanix AHV、VMware ESXi、Hyper-Vのいずれか |
用途別のモデル 構成 | HX 5000とHX 7000は、ストレージ大容量モデル HX 3000は、標準モデル HX 2000は、中堅/中小企業向けにCPUやストレージの搭載数を抑えたエントリモデル HX 1000は、リモート・オフィス/ブランチ・オフィス向けモデル |
ThinkAgile HX2320の 主な仕様 | エントリモデルのThinkAgile HX2320の場合、CPUはXeon SilverまたはXeon Goldが最大2個。ドライブベイは、1U大のきょう体に3.5型ドライブを4基搭載できる |
認定ノード | Nutanixのソフトウエアライセンスとハードウエア(PCサーバー)を別個に購入するためのハードウエア製品。ソフトウエアライセンスとハードウエアの組み合わせの選択肢を増やしている |
ThinkAgile VXシリーズ | ThinkAgile HXの別製品として、分散ストレージソフトに米VMwareの「VMware vSAN」を使った「ThinkAgile VXシリーズ」もある |
価格(税別) | 参考構成で、Nutanixのソフトを含まない「ThinkAgile HX2321認定ノード」×3台が280万円。CPUはXeon Silverプロセッサ×2基、メモリー96Gバイト、ドライブは480GバイトSATA SSD×2と、2TバイトSATA HDD×2 |
発表日 | 2019年3月19日(エントリモデルのThinkAgile HX2320) |
提供開始日 | 2019年3月19日(エントリモデルのThinkAgile HX2320) |