クオリカの「QTaaS(キュータース:Qualica Testing as a Service)は、アプリケーションの結合テストを省力化するクラウドサービスである。テスト対象アプリケーションから見て接続先となる、Webサービスやデータベースなどの実サービスを模倣する代理サーバーとして振る舞う。実サービスの代わりにリクエストに対してレスポンスを返す。

QTaaS(Qualica Testing as a Service)の概要(出典:クオリカ)
QTaaS(Qualica Testing as a Service)の概要(出典:クオリカ)
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 決済サービスやCRM(顧客関係管理)サービスなどのような外部サービスと連携動作するアプリケーションを開発する際に、これら外部サービスとの結合テストを省力化する。接続先となる実サービスを仮想化技術を使って模倣し、これを月額制のクラウドサービスとして提供する仕組み。接続先のサービスを実システムとして用意する必要がないので、コストや開発期間を軽減できる。

 ミドルウエアとして、CA Technologiesの「CA Service Virtualization」(旧称はCA LISA)を用いる。元々クオリカは、自社が提供するシステム構築事業の道具としてCA Service Virtualizationを利用してきた。これを月額制のクラウドサービスとして商品化した形である。テスト環境(接続先のサービス)はクオリカが構築して用意するので、ユーザーは同ソフトの使い方を学ぶ必要はない。利用に当たっては、電話でのサポートも付く。最低利用期間は3カ月。

 接続先のサービスをクオリカが構築する際に、クライアントサーバー間の通信内容を知るための情報を提出する必要がある。例えば、WDSL(Webサービス定義)などの定義ファイル、サーバーのトラフィックログや仕様書、ネットワークキャプチャーから得られたリクエストとレスポンスのデータ、などのいずれかが必要になる。

QTaaS(Qualica Testing as a Service)の概要の概要
用途と機能アプリケーション結合テストを省力化する代理サーバー。テスト対象アプリケーションから見て接続先となるWebサービスなどの実システムを模倣する
提供形態接続先となる代理応答サーバー機能をパブリッククラウド上でクラウドサービスとして提供する
サービス内容ヒアリングに基いて代理応答サーバーを構築
代理応答サーバーをクラウドで提供
代理応答サーバーの利用に関する電話サポート
価格(税別)月額150万円から(最低利用期間は3カ月)
発表日2015年4月6日
提供開始日2015年4月6日