インターネットイニシアティブ(IIJ)の「IIJ SmartKey」は、スマートフォン(Android/iPhone)を時刻同期式ワンタイムパスワード(OTP)のトークンとして使えるようにするアプリケーションである。あらかじめ登録しておいたWebサービスのワンタイムパスワードをスマートフォン画面に表示する。トークン機能をアプリケーションソフトとして実装しているので、Webサービスごとに別途ハードウエアトークンを持ち歩く必要がない。
時刻同期式ワンタイムパスワードは、二要素認証技術の一つで、一時的に使えるパスワードを時刻情報を利用して生成するタイプである。その時点(一定の時間間隔)に限って有効なパスワードの情報を、ログイン先サーバーとログイン元クライアントとの間で共有できる。IIJ SmartKeyは、同方式の標準規格であるTOTP(RFC 6238 Time-based One-time Password Algorithm)に準拠しており、同規格に対応した各種Webサービスの認証に利用できる。
使い方はこうだ。Webサービスへのログイン認証時に、ワンタイムパスワードの入力を求められるケースがある。ここで、IIJ SmartKeyの画面に該当Webサービスのワンタイムパスワードが表示されているので、これを入力する。同一のスマートフォンでログインしている場合を想定し、ワンタイムパスワードのコピー機能も備える。
あらかじめ、アプリケーションにWebサービスを登録しておく必要がある。登録方法は、Webサービスの設定画面に表示される専用のQRコードをIIJ SmartKeyのアプリケーションで読み取るというもの。パソコンの画面にQRコードを表示させておき、これをスマートフォンのカメラで読み取る、というプロセスになる。ワンタイムパスワードの桁数(6桁または8桁)や更新間隔(10秒~86400秒)は、自動的に設定される。
用途と機能 | 時刻同期式ワンタイムパスワード(OTP)の発生トークン |
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提供形態 | ソフトウエア(スマートフォン用アプリケーション) |
ワンタイムパスワード桁数 | 6桁または8桁 |
ワンタイムパスワード更新間隔 | 10秒~86400秒 |
稼働環境 | Android(4.0以降)、iPhone(iOS 8.1以降) |
表示言語 | 日本語、英語(2015年6月予定) |
動作確認済みWebサービス (2015年3月13日現在) | IIJセキュアMXサービス(スペアメールオプション) Amazon Web Services Dropbox Evernote Googleアカウント Google Apps for Work Microsoftアカウント |
価格 | 無料(App StoreおよびGoogle Playで無料配布) |
発表日 | 2015年4月3日 |
出荷日 | 2015年4月1日 |