ピュア・ストレージ・ジャパンの「ObjectEngine」は、Amazon S3や互換ストレージ機器などのオブジェクトストレージにデータをバックアップするためのゲートウエイ製品。比較的安価なオブジェクトストレージを使うことでバックアップデータの保存コストを抑えつつ、高速にリストア(復元)することに注力している。

ObjectEngineの概要
ObjectEngineの概要
(出所:ピュア・ストレージ・ジャパン)
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 外部のデータバックアップソフトからは、ObjectEngine自身がファイル/オブジェクトストレージに見える。ObjectEngineにデータを書き込むと、ObjectEngineのバックエンドでは、データの重複を排除した後に、外部のオブジェクトストレージにデータを格納する。

 データの格納先として、クラウドストレージのAmazon S3か、Amazon S3互換のオブジェクトストレージ装置「Pure Storage FlashBlade」のいずれかを利用できる。ObjectEngineは、重複排除の処理に必要な一時的なフラッシュストレージを備えるが、データを永続的に保管するためのストレージは備えない。

 ObjectEngineは、ハードウエアアプライアンスとして提供する。ハードウエア部分には、米Pure Storageのフラッシュストレージ「FlashArray//X」のサーバーを使う。ソフトウエア部分には、買収した米StorReduceの重複排除ストレージソフト「StorReduce」の技術を用いたソフトを使う。

 ObjectEngineの特徴は、保存したデータを活用できるように、リストア(復元)に必要な時間を短縮することに注力していることである。「ObjectEngine//A270」(4ノード構成)の場合、バックアップ速度は1時間当たり25Tバイト、リストア速度は1時間当たり15Tバイトとしている。

ObjectEngineの概要
用途と機能Amazon S3や互換ストレージ機器などのオブジェクトストレージにデータをバックアップするためのゲートウエイ製品
製品の特徴保存したデータを活用できるように、リストア(復元)に必要な時間を短縮することに注力している。「ObjectEngine//A270」(4ノード構成)の場合、バックアップ速度は1時間当たり25Tバイト、リストア速度は1時間当たり15Tバイトをうたう
使い方と
動作の概要
外部のデータバックアップソフトからは、ObjectEngine自身がファイル/オブジェクトストレージに見える。ObjectEngineにデータを書き込むと、ObjectEngineのバックエンドでは、データの重複を排除した後に、外部のオブジェクトストレージにデータを格納する
データの
格納先
クラウドストレージのAmazon S3か、Amazon S3互換のオブジェクトストレージ装置「Pure Storage FlashBlade」のいずれかを利用できる
提供形態ハードウエアアプライアンス。ハードウエア部分には、米Pure Storageのフラッシュストレージ「FlashArray//X」のサーバーを使う。重複排除の処理に必要な一時的なフラッシュストレージを備えるが、データを永続的に保管するためのストレージは備えない。ソフトウエア部分には、買収した米StorReduceの重複排除ストレージソフト「StorReduce」の技術を用いたソフトを使う
価格オープン
発表日2019年3月14日
提供開始日2019年前半