内田洋行ITソリューションズの「PROCES.Sエンタープライズバージョン」は、建設工事業に向けたERP(統合基幹業務システム)ソフトである。建設業に特有の様々な業務をカバーしている。建設業に詳しい専門部隊が、導入から保守まで一貫して支援する。

PROCES.Sエンタープライズバージョンの画面
PROCES.Sエンタープライズバージョンの画面
(出所:内田洋行ITソリューションズ)
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 建設業における、会計処理、原価管理、支払業務、工種ごとや要素ごとの工事個別原価管理、預かり金・保留金などの支払処理、工事進行基準、現場での実行予算作成などの機能をカバーする。

 「PROCES.Sエンタープライズバージョン」では、工事の完成見込原価と利益を確認する機能を強化した。契約前の案件情報や実行予算、支出見込を入力することによって、最終的な予想利益を早期に把握できる。

 財務データの自動仕訳機能も強化した。請求、支払、入金管理の入金、手形管理の手形決済など財務連動を必要とする各種データを、自動仕訳で即時更新できる。マスターデータの一元管理機能も強化し、2重入力を排除した。

 内部統制機能も強化した。プログラム単位で「参照権」「入力権」「印刷権」「データ出力権」「削除権」などの権限を設定できるようにした。データの変更履歴や項目の履歴情報も確認できる。

 新たに、過去のデータを検索する機能を追加した。過去にさかのぼって経費の使用年度を調べたり、過去の資材調達を現在の案件と比較したり、プロジェクトの全体像を把握したりできる。キーワードによる検索も可能だ。

 Webブラウザ上で帳票を閲覧できるようにした。従来はデータをダウンロードしてクライアント側でレポート化する使い方しかできなかったが、新たに、サーバー側にレポート機能を追加し、Webブラウザで閲覧できるようにした。

 Webアプリケーションとして動作する。提供形態は、オンプレミス版またはクラウド版(SaaS版)。オンプレミス版の稼働環境は、Windows Server 2016とSQL Server 2016である。

PROCES.Sエンタープライズバージョンの概要
用途と機能建設工事業に向けたERP(統合基幹業務システム)ソフト。建設業特有の様々な業務処理をカバーする。建設業に詳しい専門部隊が、導入から保守まで一貫して支援する
建設業向けの機能建設業における、会計処理、原価管理、支払業務、工種ごとや要素ごとの工事個別原価管理、預かり金・保留金などの支払処理、工事進行基準、現場での実行予算作成などをカバーする
アーキテクチャWebアプリケーションとして動作する
提供形態オンプレミス版またはクラウド版(SaaS版)。オンプレミス版の稼働環境は、Windows Server 2016とSQL Server 2016
現行版の
主な強化点
工事の完成見込原価と利益を確認する機能
財務データを自動で仕訳する機能
内部統制機能
過去のデータを検索する機能
Webレポート生成機能
など
価格(税別)オンプレミス版が500万円から、クラウド版が月額10万円から
発表日2019年3月8日
提供開始日2019年3月20日