日立製作所の「Hitachi Digital Solution for Logistics/配送最適化サービス」は、物流における配送計画を、AIを活用して立案するサービスである。車両ごとの配送先、配送日時の割り付け、配送ルートの策定、といった計画を、自動で高速に立案する。サービスを利用できる地域は日本、中国、タイ。

配送計画管理画面
配送計画管理画面
(出所:日立製作所)
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 三井物産と実施した実証実験では、従来と比べ、配送トラックの台数を最大で約10%削減した。さらに、熟練者と同等以上の配送計画を短時間で立案した。複数の熟練者が人手で1~2日かけて作成していた月次配送計画を、1~2時間で立案した。

 配送計画を立案する上で重要な条件として、納品日時、物流センター/拠点の位置、走行ルートと時間、渋滞、積荷/滞店時間、車格、ドライバー条件、などがある。これらのデータをすべて変数化したほか、熟練者の経験(トラック横付けスペースの利用順序の決定、配送候補日の調整など)を取り入れた。

 配送車の走行記録をGPSで取得し、配送実績も自動で作成する。配送計画と実績を比較し、車両/ドライバーごとの配送時間、ルート、作業内容、配送コスト、配送遅延率などを可視化する。

 なお、日立製作所は、配送計画の精度を高める支援サービスも提供する。日立製作所がデータを分析し、計画立案に関わる条件設定に反映する。

Hitachi Digital Solution for Logistics/配送最適化サービスの概要
用途と機能物流における配送計画を、AIを活用して立案するサービス。車両ごとの配送先、配送日時の割り付け、配送ルートの策定、といった計画を、自動で高速に立案する
実証実験三井物産と実施した実証実験では、配送トラックの台数を最大で約10%削減した。複数の熟練者が人手で1~2日かけて作成していた月次配送計画を1~2時間で自動的に立案した
利用するデータ納品日時、物流センター/拠点の位置、走行ルートと時間、渋滞、積荷/滞店時間、車格、ドライバー条件、など
配送実績の作成配送車の走行記録をGPSで取得し、配送実績も自動で作成する。配送計画と実績を比較し、車両/ドライバーごとの配送時間、ルート、作業内容、配送コスト、配送遅延率などを可視化する
価格個別見積もり
発表日2019年2月28日
提供開始日2019年4月1日