イスラエルVotiroの「Votiro Disarmer」は、ファイルに含まれるコードやマクロを除去して無害化するセキュリティ対策ソフトである。使い方に応じて、(1)Web APIを介して受け取ったファイルを無害化する製品、(2)ファイルサーバーと連携してファイルサーバー上のファイルを無害化する製品、(3)メールサーバーと連携してメールに含まれる添付ファイルを無害化する製品、がある。

 Votiro Disarmerの画面
Votiro Disarmerの画面
(出所:アズジェント)
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 ファイルを無害化する方法は独特である。Word形式やExcel形式といったファイル形式を判定し、これらを構成する上で必要のないデータを削除する、という仕組みである。必要のないデータを削除した結果として、これらのファイルからマクロやコードを除外できる。ファイルに埋め込まれている画像やオブジェクトも再帰的に無害化する。

 無害化の対象となるファイル形式は、Microsoft Office、PDF、一太郎、画像(BMP、GIF、PNG、JPGなど)、メール形式ファイル(PST、EML)、アーカイブファイル(ZIP、TAR、RAR、GZIP)、CAD形式ファイル(JWWやSXF)、などである。パスワード付きのアーカイブファイル(ZIP、RAR、7Z)も、復号パスワードを入力すれば無害化できる。

 管理画面はGUI化している。ポータル画面に、無害化処理したファイルの数、ファイル形式、無害化処理の平均時間、といった統計状況を表示する。これにより、組織内の無害化状況を分かりやすく把握できる。

 管理画面上では、ファイル形式ごとのアクション(無害化する、無害化しない、ブロックする)を簡単に設定できる。特定のメールアドレスから添付ファイルを受信した場合は無害化を行わない、といった例外処理も設定できる。

 無害化したファイルのオリジナルファイル(アーカイブした無害化前ファイル)は、最新のウイルス定義ファイルで定期的に再スキャンする。マルウエアを検知した場合は、管理画面に表示する。

Votiro Disarmerの概要
用途と機能様々なファイルに含まれるコードやマクロを除去して無害化するセキュリティ対策ソフト
製品の種類使い方に応じて、(1)Web APIを介して受け取ったファイルを無害化する製品、(2)ファイルサーバーと連携してファイルサーバー上のファイルを無害化する製品、(3)メールサーバーと連携してメールに含まれる添付ファイルを無害化する製品、がある。
ファイルを無害化
する方法
Word形式やExcel形式といったファイル形式を判定し、これらを構成する上で必要のないデータを削除する、という仕組み。必要のないデータを削除した結果として、これらのファイルからマクロやコードを除外できる。ファイルに埋め込まれている画像やオブジェクトも再帰的に無害化する
無害化の対象となるファイル形式Microsoft Office、PDF、一太郎、画像(BMP、GIF、PNG、JPGなど)、メール形式ファイル(PST、EML)、アーカイブファイル(ZIP、TAR、RAR、GZIP)、CAD形式ファイル(JWWやSXF)、など。パスワード付きのアーカイブファイル(ZIP、RAR、7Z)も、復号パスワードを入力することで無害化できる
管理ポータル画面無害化処理したファイルの数、ファイル形式、無害化処理の平均時間、といった統計状況を表示する。組織内の無害化状況を分かりやすく把握できる。ファイル形式ごとのアクション(無害化する、無害化しない、ブロックする)も設定できる
価格(税別)■Votiro Disarmer Email Connector(メール連携)は、627万円から
■Votiro Disarmer File Connector(ファイルサーバー連携)は、322万円から
■Votiro Disarmer Web Service(Web API連携)は、322万円から
発表日2019年2月28日
提供開始日2019年2月28日
備考発表日/提供開始日と価格は、販売代理店であるアズジェントのもの