米Versity Softwareの「VSM(Versity Storage Manager)」は、大容量データを高速にアーカイブするためのソフトである。バックアップソフトや業務システムからは、POSIX準拠のファイルシステムとしてアクセスする。バックエンドでは、オンプレミスやクラウドのオブジェクトストレージにファイルを格納する。

大規模システムの典型的な構成例
大規模システムの典型的な構成例
(出所:コアマイクロシステムズ)
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 米Sun Microsystemsが開発したアーカイブ管理ソフト「Sun Storage Archive Manager」(SAM-QFS)をベースとしている。SAM-QFSをLinuxに移植した上で、オブジェクトストレージを使えるようにするなどの機能改善を施した。HPCなどデータ容量が大きなシステムや膨大な数のファイルを扱うシステムのアーカイブ用に開発した。

 高速であることをうたっており、実環境下で最大12Gバイト/秒(1日当たり1ペタバイト)のデータをアーカイブできるとしている。1日当たりの書き込み量が500Tバイト~1ペタバイトの環境で実力を発揮するという。

 利用料金は、アーカイブ容量に応じて、月額や年額で課金する。バックアップ対象のノード数やデータ領域には依存しない。

VSM(Versity Storage Manager)の概要
用途と機能大容量データ向けのアーカイブ管理ソフト
インタフェースバックアップソフトや業務システムからは、POSIX準拠のファイルシステムとしてアクセスする
バックアップ先
ストレージ
バックエンドでは、オンプレミスやクラウドのオブジェクトストレージにファイルを格納する
特徴実環境下で最大12Gバイト/秒(1日当たり1ペタバイト)のデータをアーカイブできるとしている
ユースケース1日当たりの書き込み量が500Tバイト~1ペタバイトにいたる環境で実力を発揮するとしている
価格オープン。アーカイブ容量に応じて月額や年額で課金する。バックアップ対象のノード数やデータ領域には依存しない
発表日2019年2月25日
提供開始日2019年2月25日
備考発表日/提供開始日と価格は、販売代理店であるコアマイクロシステムズのもの