vPatchの動作概要(出典:エヌ・シー・エル・コミュニケーション)
vPatchの動作概要(出典:エヌ・シー・エル・コミュニケーション)
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 エヌ・シー・エル・コミュニケーション(NCLC)の「vPatch」ほか6製品は、OpenFlowコントローラーのフレームワークをベースに独自開発したSDN(ソフトウエアデファインドネットワーク)ソフトである。(1)OpenFlowスイッチを仮想的なパッチパネル(結線装置)として利用できるようにする低機能版と、(2)L2/L3ネットワークをGUIで設計/構築できるようにする高機能版の2種類を用意した。

 (1)仮想的なパッチパネル機能を提供するソフトは、オープンソースのOpenFlowコントローラーフレームワークでPythonベースの「Ryu SDN Framework」を使って開発した。下位版ソフトの「vPatch」は、基本機能を提供する。上位版ソフトの「vPatch 2」は、CLI(コマンドラインインタフェース)による設定ができる。vPatchとvPatch 2を搭載した物理アプライアンスも用意した。vPatchを搭載した「OFC-VP1」とvPatch 2を搭載した「OFC-VP2」である。アプライアンスのハードウエアには、米Pica8の物理スイッチ(1GbE×48ポート、SFP+×4ポート)を利用する。

 (2)L2/L3ネットワークをGUIで設計/構築できるようにするソフトは、NTTデータのOpenFlowコントローラーフレームワークでJavaベースの「バーチャルネットワークコントローラバージョン3.0」(VNC3.0)を使って開発した。下位版ソフトの「SDN L2Manager」はL2ネットワークを、上位版ソフトの「SDN L3Manager」はL2およびL3ネットワークを設計/構築できる。

NCLCが開発したSDNソフト群の概要
用途と機能OpenFlowコントローラーのフレームワークをベースに独自開発したSDNソフト
製品の種類■vPatch:仮想的なパッチパネル機能を提供するソフト
■vPatch2:仮想的なパッチパネル機能を提供するソフト(CLIによる設定が可能な上位版)
■OFC-VP1:vPatchを搭載した物理アプライアンス
■OFC-VP2:vPatch2を搭載した物理アプライアンス
■SDN L2Manager:L2ネットワークをGUIで設計/構築できるようにするソフト
■SDN L3Manager:L2/L3ネットワークをGUIで設計/構築できるようにするソフト
価格(税別)■vPatch:29万円
■vPatch2:59万円
■OFC-VP1:85万円
■OFC-VP2:120万円
■SDN L2Manager:162万円から
■SDN L3Manager:220万円から
発表日2015年2月25日
出荷日■vPatch:2015年2月25日
■vPatch2:2015年3月
■OFC-VP1:2015年2月25日
■OFC-VP2:2015年3月
■SDN L2Manager:2015年2月25日
■SDN L3Manager:2015年4月