サイバートラストの「MIRACLE System Savior Version 3」は、OSを含めたシステム全体を丸ごとバックアップする、イメージバックアップソフトである。バックアップするシステムを停止した状態で、専用の起動用CD-ROM(起動OSはLinux)からバックアップソフトを起動して使う。CUI(キャラクター・ユーザー・インタフェース)のメニューから対象のディスク領域を指定してバックアップ/リストアする。

MIRACLE System SaviorのCUI画面
MIRACLE System SaviorのCUI画面
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 機能の多さよりも多様な環境で使えることを重視している。システムイメージのコールドバックアップに機能を特化させることにより、幅広い環境で確実にバックアップ/リカバリできるようにした。Windows、Linux、仮想環境(VMware、Hyper-V、KVM)の各種ファイルシステムをバックアップできる。ストレージも、ローカル接続だけでなくFibreChannel接続のSAN環境をバックアップできる。

 Version 3では、Windows Server環境への対応を拡大した。Windows Server 2019には、Azure Backupやハイブリッドクラウドとの連携機能など、システムバックアップに関する各種の機能が追加されているが、最新版のWindows Server 2019環境でもバックアップ/リストアができることを確認済みである。

 Windows Server 2019のAzure Backup機能と、MIRACLE System Savior Version 3を組み合わせることで、ハイブリッドクラウド環境でのデータのバックアップ/リカバリを柔軟に行える。例えば、ユーザーデータのバックアップにAzure Backup、システム環境のバックアップにMIRACLE System Savior Version 3、といった使い分けができる。

MIRACLE System Savior Version 3の概要
用途と機能OSを含めたシステム全体を丸ごとバックアップする、イメージバックアップソフト
使い方バックアップするシステムを停止した状態で、専用の起動用CD-ROM(起動OSはLinux)からバックアップソフトを起動して使う。CUIメニューから対象のディスク領域を指定してバックアップ/リストアする
特徴機能の多さよりも多様な環境で使えることを重視していること。機能をシステムイメージのコールドバックアップに特化させたことで、幅広い環境を確実にバックアップ/リカバリできるようにした
バックアップ対象Windows、Linux、仮想環境(VMware、Hyper-V、KVM)の各種ファイルシステムをバックアップできる。ストレージも、ローカル接続だけでなくFibreChannel接続のSAN環境をバックアップできる
価格(税別)7万8000円から
発表日2019年1月31日(Windows Server 2019対応)
提供開始日2019年1月31日(Windows Server 2019対応)