イスラエルのInfinidatの「InfiniBox」は、大容量キャッシュで高速化を図ったハードディスクベースの1次ストレージである。SAN/NAS統合ストレージとして利用する。汎用PCサーバー機と自社開発のストレージソフトを組み合わせて開発している。
形状はシングルラック(42U)で、ハードディスクを480個搭載する。容量は最大2.7ペタバイト。コントローラーは3ノードをすべてアクティブ構成でつなぎ、負荷分散と高可用性を両立させた。性能は100万I/O毎秒で、可用性は99.99999%をうたう。
最大の特徴は、大容量のニアラインSAS接続のハードディスク(HDD)をデータの記録用に用いつつ、HDDへの読み書きを高速化するキャッシュとして、メモリー(DRAM)の一部とSSD(ソリッドステートドライブ)を利用すること。
メモリーは、書き込み時と読み出し時の両方でキャッシュとして使う。メインメモリーの最大容量は、最上位モデルのF6000の場合で3Tバイト。SSDは、読み出し時にキャッシュとして使う。SSDの最大容量は86Tバイト。
InfiniRAIDと呼ぶ、データを細かく分割してすべてのHDDに分散して書き込む仕組みも特徴である。2個のパリティデータも生成する。これにより、アクセス性能を均質化しているほか、HDDの故障時や交換時のリビルド時間を短縮している。
InfiniBoxの概要
用途と機能 | 大容量キャッシュで高速化を図ったハードディスクベースの1次ストレージ。汎用PCサーバー機と自社開発のストレージソフトを組み合わせて開発している |
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ストレージプロトコル | SAN/NAS統合ストレージ |
形状 | シングルラック(42U)にハードディスクを480個搭載。容量は最大2.7ペタバイト。コントローラは3ノードをすべてアクティブ構成でつなぎ、負荷分散と高可用性を両立させた |
特徴 | 大容量のニアラインSAS接続のHDDをデータの記録用に用いつつ、HDDへの読み書きを高速化するキャッシュとして、メモリー(DRAM)の一部とSSDを利用すること |
キャッシュの使い方 | ■メモリーは、書き込み時と読み出し時の両方でキャッシュとして使う。メインメモリーの最大容量は、最上位モデルのF6000の場合で3Tバイト ■SSDは、読み出し時にキャッシュとして使う。SSDの最大容量は86Tバイト |
その他の特徴 | InfiniRAIDと呼ぶ、データを細かく分割してすべてのHDDに分散して書き込む仕組みを備える。2個のパリティデータも生成する。これにより、アクセス性能を均質化するほか、HDDの故障時や交換時のリビルド時間を短縮する |
価格 | 個別見積もりだが「5年間のTCOで比較すると既存のハイエンド1次ストレージの3分の1程度」(SCSK) |
発表日 | 2017年2月23日 |
出荷日 | 2017年2月23日 |
備考 | 発表日/出荷日と価格は国内販売代理店であるSCSKの場合 |