Arcserve JapanのArcserve UDP 8000シリーズは、データバックアップ用途のアプライアンス機器である。ストレージを内蔵したPCサーバーに、イメージバックアップソフト「Arcserve Unified Data Protection」(Arcserve UDP)をプリインストールしている。

Arcserve UDP 8000シリーズの外観。写真下の2Uラックマウント型が大容量モデルのArcserve UDP 8400およびArcserve UDP 8420
Arcserve UDP 8000シリーズの外観。写真下の2Uラックマウント型が大容量モデルのArcserve UDP 8400およびArcserve UDP 8420
[画像のクリックで拡大表示]

 OSを含め、システムイメージを丸ごとブロックレベルでバックアップする。前回のバックアップ時からの差分だけをバックアップする増分バックアップや、バックアップ対象サーバー側での重複排除など、バックアップ量とバックアップ時間を短縮する機能に注力した。

 SQL Server、Oracle Database、Exchange Serverなどについては、アプリケーションを止めることなくオンラインでバックアップできる。仮想サーバーは、個々の仮想サーバー上にエージェントを導入することなくバックアップできる。オプションの増設カードを装着すれば、テープへの2次バックアップも可能。

 リストア時には、ファイル/フォルダ単位で復元できる。バックアップデータから仮想サーバーを直接起動することもできる。

 ソフトウエア版のArcserve UDPとの最大の違いは、ライセンス体系である。ソフトウエア版はサーバー台数やCPUソケット数に応じたライセンス料金が発生するが、アプライアンスはバックアップ対象サーバーの台数によらず一定の金額で利用できる。アプライアンス1台でバックアップ容量をまかなえない場合は、増設してスケールアウト構成で利用できる。

 バックアップ容量やRAID構成などに応じて全6モデルを用意した。そのうち、2019年2月に発売した大容量モデル「Arcserve UDP 8400」(40Tバイト)および「Arcserve UDP 8420」(80Tバイト)は、高さ2Uのラックマウント型きょう体に12本のハードディスク(Arcserve UDP 8400は4TバイトSAS×12、Arcserve UDP 8420は8TバイトSAS×12)をRAID6構成で搭載している。

Arcserve UDP 8000シリーズの概要
用途と機能データバックアップ用途のアプライアンス機器。ストレージ内蔵のPCサーバーに、イメージバックアップソフトをインストールしている
特徴OSを含め、システムイメージを丸ごとブロックレベルでバックアップする。前回のバックアップ時からの差分だけをバックアップする増分バックアップや、バックアップ対象サーバー側での重複排除など、バックアップ量とバックアップ時間を短縮する機能に注力している
オンライン
バックアップ
SQL Server、Oracle Database、Exchange Serverなどについては、アプリケーションを止めることなくオンラインでバックアップできる
仮想サーバー個々の仮想サーバー上にエージェントを導入することなくバックアップできる。バックアップデータから仮想サーバーを直接起動できる
テープバックアップオプションの増設カードを装着すれば、テープへの2次バックアップもできる
モデル構成バックアップ容量やRAID構成などに応じて全6モデルを用意した
価格(税別)■Arcserve UDP 8400(RAID6、40Tバイト)が1200万円
■Arcserve UDP 8420(RAID6、80Tバイト)が2200万円
■Arcserve UDP 8200-6(RAID6、8Tバイト)が320万円
■Arcserve UDP 8220-6(RAID6、16Tバイト)が520万円
■Arcserve UDP 8200(RAID5、12Tバイト)が380万円
■Arcserve UDP 8220(RAID5、24Tバイト)が680万円
発表日2019年1月23日(大容量モデルのArcserve UDP 8400とArcserve UDP 8420)
提供開始日2019年2月1日(大容量モデルのArcserve UDP 8400とArcserve UDP 8420)