日立製作所の「IT運用最適化サービス」は、企業のIT運用に関する継続的な改善を支援するSIサービスである。ITを含んだ業務プロセスの標準化、IT運用のサービス品質や効率の継続的改善を支援する。
提供メニューは3つある。「立ち上げ支援サービス」は、運用のコンサルティングや初期構築を担う。「継続支援サービス」は、運用開始後の定期的なアセスメントなどを行う。「サービスプラットフォーム」は、ServiceNowやJP1製品などをユースケースごとに組み合わせて提供する。
IT運用標準化やセキュリティ運用の自律化といったユースケースごとに、各種の支援を実施する。例えば、IT運用標準化では、SaaS型の運用管理サービス「ServiceNow」によってDevOpsプロセスを標準化するメニューを用意した。セキュリティ運用の自律化では、脆弱性の把握や対策を自動化するメニューや、マルウエア感染などの監視・検知を自律化するメニューを用意した。
DevOpsプロセスを標準化するメニューでは、クラウド型の運用管理ソフトであるServiceNowを活用し、ITIL準拠の標準的な管理プロセスを適用する。
脆弱性の把握や対策を自動化するメニューでは、脆弱性に対策する一連のプロセスを自動化する。公開されている脆弱性情報(JVN)と企業が使っているソフトウエアを照合して脆弱性の状態を把握し、対策版にアップデートする。
マルウエア感染などの監視・検知を自律化するメニューでは、マルウエアによる不自然なふるまいを機械学習エンジンなどで監視・検知する。JP1やネットワークスイッチと連携して感染端末を隔離するといった仕組みも提供する。
IT運用最適化サービスの概要
用途と機能 | 企業のIT運用に関する継続的な改善を支援するSIサービス。ITを含んだ業務プロセスの標準化を支援したり、IT運用のサービス品質や効率の継続的改善を支援する | ||
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支援内容 | ユースケース | 支援内容 | |
IT運用標準化 | DevOps実践プロセスの標準化 | ||
ジョブ運用プロセスの標準化 資産管理プロセスの標準化 その他 | |||
セキュリティ運用自律化 | 脆弱性の把握や対策の自動化 | ||
マルウエア感染などの監視・検知の自律化 | |||
OSセキュリティパッチ適用 | |||
AI適用 | イベントのエスカレーション要否判断 障害予兆の検知 その他 | ||
提供メニュー | 名称 | 概要 | |
立ち上げ支援サービス | 運用状況の可視化・最適な運用の提案・実装(コンサルティング・初期構築・事前検証など) | ||
継続支援サービス | 継続的なIT運用の更なる改善支援(運用開始後の定期的なアセスメントなど) | ||
サービスプラットフォーム | ServiceNowやJP1などをユースケースごとに組み合わせて活用 | ||
価格 | 個別見積もり | ||
発表日 | 2019年1月30日(DevOps実践プロセスの標準化、脆弱性の把握や対策の自動化、マルウエア感染などの監視・検知の自律化) | ||
提供開始日 | 2019年1月31日(DevOps実践プロセスの標準化、脆弱性の把握や対策の自動化) 2019年3月29日(マルウエア感染などの監視・検知の自律化) |