DataSpider Servistaの概要
DataSpider Servistaの概要
(出所:豆蔵ホールディングス)
[画像のクリックで拡大表示]

 アプレッソの「DataSpider Servista」は、EAI(データ連携)ソフトである。データベースやWebサービスなどの複数システム同士を、スケジュール駆動やトリガー駆動などのタイミングでデータ連携させられる。システム同士のデータ連携ロジックは、マウスによるビジュアル開発で定義できる。アダプタを利用することによって、各種のデータソースやシステムに接続できる。

 直近では、Microsoft Azure用の接続アダプターを機能強化し、Azure上で利用できる機械学習システムであるMicrosoft Azure ML(Machine Learning)を利用できるようにした。アダプターを介して機械学習に必要なデータを渡し、機械学習の結果を受け取れるようにした。こうした作業を手動で行わなくても、DataSpider ServistaのEAI処理の内部で、バッチ処理として機械学習を実行できるようになった。

 Azure用の連携アダプターは、接続するAzureの機能に応じて3つの既存機能がある。1つは、メッセージングサービス「Azure Service Bus」と接続する機能である。Azureにホストされたサービスからメッセージを受信して、DataSpider上のスクリプトを実行できる。1つは、ストレージの「Azure Blob Storage」に接続してファイルやデータの取得・書き込み・削除を行う機能である。1つは、データベースサーバーの「Azure SQL Database」に接続してSQLで問い合わせる機能である。

 今後アプレッソが提供を予定している新版「DataSpider Servista 4.0 SP1」では、Azure用の連携アダプターとして、さらに3つの新機能を提供する。1つは、NoSQLデータベースの「Azure DocumentDB」に接続してデータを検索・更新・削除する機能である。1つは、Hadoopサービスの「Azure HDInsight」に接続してHadoopインスタンスの起動・停止・ジョブの実行を行う機能である。1つは、クラウドサービス間の処理を管理する「Azure Queue Storage」に接続して、メッセージキューの送信・受信・削除を行う機能である。

DataSpider Servistaの概要
用途と機能システム同士をデータ連携させるEAI(データ連携)ソフト
データベースやWebサービスなどの複数システム同士を、スケジュール駆動やトリガー駆動などのタイミングでデータ連携する
主な特徴連携アダプターの適用により、各種のデータベースサーバーやクラウドサービスなど、さまざまなデータソースに接続できる
直近の強化点Microsoft Azure用の接続アダプターを強化し、アダプターを介して機械学習(Microsoft Azure Machine Learning)に必要なデータを投入し、結果を取得できるようにした
アダプターを介して接続できるAzureの機能Azure Service Bus(メッセージングサービス)
Azure Blob Storage(ストレージ)
Azure SQL Database(データベースサーバー)
Azure Machine Learning(機械学習)
Azure DocumentDB(NoSQL、次期版で予定)
Azure HDInsight(Hadoop、次期版で予定)
Azure Queue Storage(メッセージキュー、次期版で予定)
価格(税別)■データ連携に必要な機能を標準でパッケージ化した構成の場合:
「Basic Server Package」(トリガー7種とアダプタ12種が付属)が300万円から
「Advanced Server Package」(トリガー7種とアダプタ21種が付属)が550万円から
発表日2016年1月19日(Azure接続アダプターの強化)
出荷日2016年1月19日(Azure接続アダプターの強化)
備考Azure用の接続アダプターは、豆蔵のグループ会社であるネクストスケープとアプレッソが共同で開発した