キヤノンITソリューションズの「テレワークサポーター」は、テレワーク時の勤務時間や仕事内容を見える化する仕組みによって、ユーザー企業のテレワーク制度を支援するクラウドサービスである。最大の特徴は、パソコンのWebカメラと顔認証技術によって勤務状況を常時把握することである。

勤務管理システムやeラーニングなど、各種の用途に勤務データを活用できる
勤務管理システムやeラーニングなど、各種の用途に勤務データを活用できる
(出所:キヤノンITソリューションズ)
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 勤務時間のデータは、勤務者本人がボタン操作によって入力する。この上で、Webカメラで撮影した映像によって、在席/離席の状況と在席時間を自動で集計する。取り込み中の仕事内容を一覧から選択する簡単な操作によって、仕事内容別に時間を自動集計する機能も備える。

 背景には、テレワークの課題として、労働時間を把握しにくい問題がある。厚生労働省は、労働時間を把握する手段として「使用者が自ら現認して記録する」か、「タイムカード、ICカード、パソコンの使用時間の記録などの客観的な記録を基礎として確認し、適正に記録すること」をガイドラインとして提示している。

 テレワークサポーターが管理している勤務状況データは、Web APIを介して取得できる。これにより、外部の勤怠管理システムなどとデータ連携できる。在席・離席情報もWeb APIを介して取得できるため、eラーニングをしっかり受講しているかどうかなども調べられる。

 Web API経由で取得できるデータは、(1)勤務予定情報、(2)勤務実績情報、(3)顔認証情報(在席情報/離席情報)、(4)なりすまし/のぞき込み情報、(5)タスク(仕事内容)実績情報、(6)ユーザー管理データ(ユーザー、組織、チームなど)。

テレワークサポーターの概要
用途と機能テレワーク時の勤務時間や仕事内容を見える化する仕組みによって、ユーザー企業のテレワーク制度を支援するクラウドサービス
特徴パソコンのWebカメラと顔認証技術によって、勤務状況を常時把握する
勤務データ勤務者本人がボタン操作によって入力する。この上で、Webカメラで撮影した映像によって、在席/離席の状況と在席時間を自動で集計する
仕事内容別の作業時間仕事内容別に時間を自動集計する機能も備える。社員は、取り込み中の仕事内容を一覧から選択する簡単な操作によって申告できる
データ連携テレワークサポーターが管理している勤務状況データは、Web APIを介して取得できる。これにより、外部の勤怠管理システムなどとデータ連携できる。在席・離席情報もWeb APIを介して取得できるため、eラーニングをしっかり受講しているかどうかなども調べられる。Web APIの使い方を記したマニュアルは、テレワークサポーターのユーザーページからダウンロードできる
Web API経由で取得できるデータ勤務予定情報
勤務実績情報
顔認証情報(在席情報/離席情報)
なりすまし/のぞき込み情報
タスク(仕事内容)実績情報
ユーザー管理データ(ユーザー、組織、チームなど)
価格(税別)5ユーザーの場合、初期費用が2万円で、利用料が年額12万円。Web APIは無料で利用できる
発表日2019年1月16日
提供開始日2019年2月1日