アセンテックの「リモートPCアレイ」は、仮想デスクトップやRPA(ロボットによる業務自動化)など特定の用途を想定し、小型のきょう体に多数のパソコンを集約した製品である。ラックマウント型やミニタワー型のきょう体に、複数のカートリッジ型PC、KVMスイッチ、ネットワークスイッチ、管理モジュールなどを内蔵する。

リモートPCアレイ50の外観
リモートPCアレイ50の外観
[画像のクリックで拡大表示]
リモートPCアレイ200の外観
リモートPCアレイ200の外観
[画像のクリックで拡大表示]

 収納するパソコンの台数に応じて3モデルを用意した。ミニタワー型に5台を集約した「リモートPCアレイ50」はRPA向け、1Uラックマウント型に20台を集約した「リモートPCアレイ100」は中規模デスクトップ仮想化向け、1Uラックマウント型に30台を集約した「リモートPCアレイ200」は中~大規模のデスクトップ仮想化向けである。

 最も収納数が少ないのはリモートPCアレイ50で、一般的なデスクトップPCサイズのミニタワー型きょう体に、専用カートリッジ型の物理パソコンを5台搭載する。「RPAで業務を自動化するため、部門ごとに5台程度の専用パソコンを用意したい」といった需要に応える。主要なクライアント型RPAソフト(WinActorやUi Pathなど)の動作は確認済み。

 パソコン1台あたりのスペックは、CPUが4コアのCeleron J1900(2.0GHz)または2コアのCeleron 3965U(2.2GHz)。メモリーが8Gバイト、ストレージがSSDで128Gバイト。OSはWindows 10を搭載する。

 最も収納数が多いモデルはリモートPCアレイ200で、1Uのラックマウント型きょう体に、専用カートリッジ型の物理パソコンを30台搭載する。1ラック(物理パソコン30台)で1000ユーザー分の仮想デスクトップを実現できるとしている。

 パソコン1台あたりのスペックは、CPUが4コアのAtom x5-E3940(1.6GHz)、メモリーが8Gバイト、ストレージがSSDで128Gバイト。OSはWindows 10を搭載する。

リモートPCアレイの概要
用途と機能仮想デスクトップ用途やRPA(ロボットによる業務自動化)など特定の用途を想定し、小型のきょう体に多数のパソコンを集約した製品
ハードウエア構成ラックマウント型やミニタワー型のきょう体に、複数のカートリッジ型PC、KVMスイッチ、ネットワークスイッチ、管理モジュールなどを内蔵する
モデル構成リモートPCアレイ50リモートPCアレイ100リモートPCアレイ200
用途RPA中規模デスクトップ仮想化中~大規模デスクトップ仮想化
形状ミニタワー型1Uラックマウント型
収納するパソコン台数5台20台30台
搭載OSWindows 10
価格オープン
発表日2019年1月17日2019年1月17日
提供開始日2019年3月25日2019年2月25日
製造会社Atrust