日立ソリューションズの「秘文 Endpoint Protection Service」は、情報漏洩対策ソフト製品群「秘文」シリーズのクラウドサービスである。エージェントソフトを管理対象のパソコンにインストールし、管理サーバー機能をクラウドで提供する。ファイル暗号化ソフト「秘文Data Encryption」と、アクセス制御ソフト「秘文Device Control」の機能を組み合わせている。
日立ソリューションズが、管理サーバーの障害監視やOSの脆弱性対応、バックアップ運用などを、ユーザーに代わって実施する。このため、ユーザーのシステム管理者は、秘文のログやセキュリティレポートを確認するだけでよくなる。
利用する機能を選べるポータルをクラウド上に用意した。内部不正の防止やテレワークなど、あらかじめ用意してあるセキュリティ対策のメニューから、必要な項目を選択する。これだけで、ファイル暗号化やアクセス制御など、目的に応じたセキュリティ機能を利用できる。
ポータルのメニューから、機密データの暗号化、USBメモリーなどのデバイス利用の制御、強制的にVPNに接続する(強制VPN接続機能)ネットワーク制御など、必要な項目を選択する。こうして設定した内容をもとに、日立ソリューションズがクライアントソフトを作成する。これをユーザーのパソコンにインストールするだけで、目的に応じたセキュリティ機能を導入できる。
秘文の更新プログラムは、Windows 10の機能で定期的に更新プログラムを配信するWindows as a Service(WaaS)を使って配信できる。Windows Server Update Services(WSUS)を利用している企業は、秘文の更新プログラムをWSUSサーバーへ登録するだけで、Microsoft Updateと統合できる。
クラウド化にあたって、ユーザー数が多い場合の費用を下げている。オンプレミス版の価格は、秘文 Data Encryptionと秘文 Device Controlともに、ライセンス購入型が管理対象1台あたり1万円、サブスクリプション型が1台あたり年額5000円。これに対して今回のクラウド版は、両方の機能を利用できて1台あたり年額6000円(500台の場合)になる。
用途と機能 | 情報漏えい対策ソフト製品群「秘文」シリーズのクラウドサービス。エージェントソフトを管理対象のパソコンにインストールし、管理サーバー機能をクラウド型で提供する |
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利用できる ソフトウエア | ファイル暗号化ソフト「秘文Data Encryption」と、アクセス制御ソフト「秘文Device Control」の機能を組み合わせて提供する |
秘文の運用管理 | クラウドサービスであるため、日立ソリューションズが、管理サーバーの障害監視やOSの脆弱性対応、バックアップ運用などを、ユーザーに代わって実施する。このため、システム管理者に必要な運用作業は、秘文のログやセキュリティレポートの確認だけになる |
セキュリティ 機能の選択 | 利用するセキュリティ機能を選ぶためのポータル機能を、クラウド上に用意した。内部不正の防止やテレワークなど、あらかじめ用意してあるセキュリティ対策のメニューから、必要な項目を選択する。これだけで、目的に応じたセキュリティ機能を利用できる |
クライアント ソフト | ポータルから設定したセキュリティ機能の情報をもとに、日立ソリューションズがクライアントソフトを作成する。これをユーザーのパソコンにインストールするだけで、目的に応じたセキュリティ機能を導入できる |
秘文の更新 | Windows as a Service(WaaS)を使って配信できる。秘文の更新プログラムをWSUSサーバーへ登録するだけで、Microsoft Updateと統合できる |
価格(税別) | 100人単位。最小構成となる1~100台で年額160万円(100台の場合に1台あたり年額1万6000円)。ボリュームゾーンとなる401~500台の場合は年額300万円(500台の場合に1台あたり年額6000円) |
発表日 | 2018年12月19日 |
提供開始日 | 2018年12月20日 |