ムービットの「Powered BLUE Web Station」は、Webサイトを運用するために必要な機能を備えたアプライアンス製品である。インターネットサーバー(Web/DNS/Mail/FTPサーバー)機能、多要素認証(SSLクライアント認証やワンタイムパスワード認証)機能、既存のWebサイトへのアクセスを仲介するリバースプロキシ機能、などを1台でまかなえる。

Powered BLUE Web Stationを使えば、SSLクライアント証明書やワンタイムパスワードを用いてクライアントを認証を経てから既存のWebサイトにリバースプロキシ経由でアクセスさせる、といった運用が容易にできる
Powered BLUE Web Stationを使えば、SSLクライアント証明書やワンタイムパスワードを用いてクライアントを認証を経てから既存のWebサイトにリバースプロキシ経由でアクセスさせる、といった運用が容易にできる
(出所:ムービット)
[画像のクリックで拡大表示]

 特徴の1つは、OSの専門知識を持たないユーザーでもWeb型のGUIメニューを介して運用できること。サービスを監視し、問題発生時には再起動して復旧する機能や、パッチを自動で適用する機能なども備えており、「ひとり情シス」環境でも負荷なく運用できるとしている。

 想定する主な用途は、Webコンテンツ管理システムの「WordPress」、Webメールの「Roundcube」、オンラインストレージの「ownCloud」、php 7.xで開発したWebアプリケーションなどである。

 無償でSSLサーバー証明書を利用できるサービス「Let's Encrypt」の運用機能も備える。例えば、WordPressでWebサイトを構築し、Let's Encryptで常時SSL化し、SSLサーバー証明書を自動更新する、といった運用をGUIメニューだけで容易に実現できる。

 クライアント認証機能としては、SSLクライアント証明書とワンタイムパスワードを利用できる。SSLクライアント証明書を簡単に使えるように、SSL証明書を自前で発行できるプライベートCA(認証局)の機能を備える。ワンタイムパスワード使用時は、ソフトウエアトークンとして、Google Authenticator(iOS/Android)、WinAuth(Windows)、Authy(iOS/Android/Windows/Mac/Linux)、IIJ SmartKey(iOS/Android)などを利用できる。

 仮想アプライアンスとして提供する。オンプレミスや社外データセンターなどに用意したサーバー仮想化環境(VMware ESXiまたはHyper-V)で動作する。また、Amazon Web Services(AWS)などのパブリッククラウドサービス上で動作するエディションも用意している。OSは、CentOS 7.x(64bit)またはRedHat 7.x(64bit)から選べる。

Powered BLUE Web Stationの概要
用途と機能Webサイトを運用するために必要な機能を備えたインターネットサーバー装置
ソフトウエア
機能群
インターネットサーバー(Web/DNS/Mail/FTPサーバー)機能
多要素認証(SSLクライアント認証やワンタイムパスワード認証)機能
既存のWebサイトへのアクセスを仲介するリバースプロキシ機能
など
主な特徴OSに関する専門知識を持たないユーザーでもWeb型のGUIメニューを介して運用できること。サービスを監視して問題発生時に再起動して復旧する機能や、パッチを自動で適用する機能などを備えている
想定する主な
用途
Webコンテンツ管理システム「WordPress」
Webメール「Roundcube」
オンラインストレージ「ownCloud」
php 7.xで開発したWebアプリケーション
など
SSLサーバー
証明書
無償でSSLサーバー証明書を利用できるサービス「Let's Encrypt」の運用機能を備える。Let's Encryptで常時SSL化し、SSLサーバー証明書を自動更新する、といった運用をGUIメニューだけで容易に実現できる
SSLクライアント証明書SSLクライアント証明書を簡単に使えるように、SSL証明書を自前で発行できるプライベートCA(認証局)の機能を備える
ワンタイム
パスワード
多要素認証の1つとしてワンタイムパスワードを使用できる。ソフトウエアトークンとして、Google Authenticator(iOS/Android)、WinAuth(Windows)、Authy(iOS/Android/Windows/Mac/Linux)、IIJ SmartKey(iOS/Android)などを利用できる
提供形態仮想アプライアンス。サーバー仮想化環境(VMware ESXiまたはHyper-V)で動作する。Amazon Web Services(AWS)などのパブリッククラウドサービス上で動作するエディションも用意している。OSは、CentOS 7.x(64bit)またはRedHat 7.x(64bit)から選べる
価格(税別)オープン
インターネット直販時の価格は、年額36万円。2019年3月31日までの期間限定価格は年額24万円
AWS(Amazon Web Services)版の場合は、別途初期費用がかかる。AWS版の初期費用は12万円で、2019年3月31日までの期間限定価格は6万円
発表日2018年12月17日
提供開始日2018年12月20日