インターコムの「Biware EDI Station 2」は、流通、製造、金融といった業界内の企業間取引を支援する、EDI(オンライン電子データ交換)サーバーソフトである。企業間取引プロトコルとして、JCA手順や全銀協手順などのレガシーEDIプロトコルと、EDIINT AS2、ebXML MS、JX手順などのインターネットEDIプロトコルを利用できる。受注業務を自動化するためのワークフロー作成機能も備える。

Web-EDIから通信手順による取り引きまで、受注業務における各種のEDI処理を自動化する
Web-EDIから通信手順による取り引きまで、受注業務における各種のEDI処理を自動化する
(出所:インターコム)
[画像のクリックで拡大表示]

 Biware EDI Station 2は、Web-EDIの受注業務をRPA(ロボットによる業務自動化)で自動化する「Biware EDI Station Auto Webオプション」も用意している。

 EDIには、EDIプロトコルを用いたEDIだけでなく、発注企業が独自に用意しているWebサイトを介したWeb-EDIもある。Web-EDIの場合、受注企業は、Webブラウザーを通じて取引先のシステムにログインし、取引ファイルをアップロード/ダウンロードする。これを取引先ごとに何度も繰り返す必要がある。

 Auto Webオプションを使うと、発注企業のWebサイトの画面操作を自動化できる。EDI Station 2とAuto Webオプションを併用することで、EDIプロトコルを使ったEDIからWeb-EDIまで、各種の受注業務を自動化できる。

 Auto Webオプションの特徴は、取引先のWebサイトのレイアウト変更に影響されずにロボット操作ができること。WebサイトのHTMLの構造を解析し、入力エリアやボタンなどのオブジェクトを認識する仕組み。画像認識型と異なり、Webサイトのレイアウトやデザインが変わっても正しく動作する。

 Auto Webオプションの別の特徴は、セキュリティのために画面をロックした状態でも自動で処理を実行できること。これにより、ロボットによる受注処理中に顧客情報や取引情報などを画面に表示せずに済む。

 EDIプロトコルを用いたEDI処理を含めて、すべてのEDI処理を自動で運用するためのGUI画面を用意した。各種通信手順の呼び出し、Auto Webオプションの呼び出し、ダウンロードしたデータの変換処理、基幹システムへのデータの受け渡しなど、EDI処理の一連の流れをノンプログラミングで簡単に定義して実行できる。

Biware EDI Station 2の概要
用途と機能流通、製造、金融といった業界内の企業間取引を支援する、EDI(オンライン電子データ交換)サーバーソフト
EDIプロトコル■レガシーEDIプロトコル(JCA手順、全銀協手順、全銀TCP/IP手順、FAX)
■インターネットEDIプロトコル(EDIINT AS2、ebXML MS 2.0、ebXML MS 3.0、JX手順、SFTP)
Web-EDIへの対応Web-EDIの受注業務をRPA(ロボットによる業務自動化)で自動化するオプション「Biware EDI Station Auto Webオプション」を用意した
Auto Web
オプションの
特徴
取引先のWebサイトのレイアウト変更に影響されずにロボット操作ができる。WebサイトのHTMLの構造を解析し、入力エリアやボタンなどのオブジェクトを認識する仕組み。画像認識型と異なり、Webサイトのレイアウトやデザインが変わっても正しく動作する
Web-EDI時の
セキュリティ
セキュリティのために画面をロックした状態でも自動で処理を実行できる。これにより、ロボットによる受注処理中に顧客情報や取引情報などを画面に表示せずに済む
価格(税別)63万2500円(Biware EDI Station 2)、82万円(Biware EDI Station Auto Webオプション)
発表日2018年12月20日
提供開始日2018年12月21日