NTTドコモの「docomo IoTスマートメンテナンスパッケージ」は、IoTセンサーを使って工場の設備を点検・診断するために必要な要素をパッケージ化したサービスである。振動センサー、IoTゲートウエイ、IoT向けのLTE/3G回線(NTTドコモ回線)、設備点検ソフト「AirInsight Maintenance」(ユニアデックス製)をセット化している。

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 設備を点検・診断する手段として、振動センサーを利用する。工場などの設備に振動センサーを設置し、稼働中の振動データを収集して解析する。振動データの異常を検知したり、振動データに基付いて故障の予兆を検知したりできる。

 設備診断技術とモバイル回線を組み合わせることで、日常の点検を半自動化している。後付け可能なセンサーやゲートウエイを使うことから、既存の設備にも取り付けて点検できる。

 販売前の検証によって、故障パターンや最適なセンサー設置方法などに関する知見を蓄積したとしている。また、ユーザーの意見をもとに、振動データの可視化画面、しきい値の設定によるアラート発出機能、センサーやIoTゲートウエイの管理機能、振動データのダウンロード機能などを用意したという。

 トライアル導入事例として、トーヨーカネツソリューションズは、BHS(空港手荷物搬送システム)の故障の予兆を捉える実験に利用。三井住友海上火災保険は、顧客の工場に予兆検知システムを導入して損害を予防する実験に利用した。

docomo IoTスマートメンテナンスパッケージの概要
用途と機能IoTセンサーを使って工場の設備を点検・診断するために必要な要素を一式パッケージ化したサービス
構成要素振動センサー、
IoTゲートウエイ、
IoT向けのLTE/3G回線(NTTドコモ回線)、
設備点検ソフト「AirInsight Maintenance」(ユニアデックス製)
設備の診断手段振動センサーを利用する。工場などの設備に振動センサーを設置し、稼働中の振動データを収集して解析する。振動データの異常を検知したり、振動データに基付いて故障の予兆を検知したりできる
点検・診断の対象設備診断技術とモバイル回線を組み合わせることで、日常の点検を半自動化している。後付け可能なセンサーやゲートウエイを使うことから、既存の設備にも取り付けて点検できる
設備・点検の知見販売前の検証によって、故障パターンや最適なセンサー設置方法などに関する知見を蓄積したとしている。また、ユーザーの意見をもとに、振動データの可視化画面、しきい値の設定によるアラート発出機能、センサーやIoTゲートウエイの管理機能、振動データのダウンロード機能などを用意したという
価格(税別)1センサーあたり月額2700円。このほか、振動センサーの設置位置の検討や振動データの分析といった導入支援サービスも要望次第で別途提供する。導入支援サービスは25万円から
発表日2018年12月13日
提供開始日2018年12月14日