インターネットイニシアティブの「IIJマネージドデータベースサービス」は、RDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)ソフトをSaaS型クラウドサービスの形態で提供する。
インターネットイニシアティブのデータセンター上に、ユーザー企業ごとに占有型となるサーバー環境を用意し、ここでRDBMSソフトを動作させ、SaaS型クラウドサービスとして月額制で提供する。冗長構成やバックアップなど、運用管理の手間を省ける。
IaaS型クラウドサービスやオンプレミス環境にRDBMSソフトをインストールするケースと同様に、RDBMSソフトを一切の機能の制約なしに利用できる。RDBMSの管理者権限を利用できるので、オンプレミス環境で培ったデータベース管理スキルを利用できる。
RDBMSソフトとして、Oracle DatabaseまたはSQL Serverのいずれかを利用できる。それぞれ、サーバー環境が異なる。Oracle Databaseは、ユーザーごとに別途用意した専用の物理サーバー機を使う。SQL Serverは、ユーザー占有型の仮想サーバー環境や専用の物理サーバーを含む複数のバリエーションから選ぶ。
管理画面からサーバーのスペックを選択すると、RDBMSソフトを自動でインストールする。専用に用意したコントロールパネルから、データベースの監視やバックアップ/リストアを行える。インスタンスの操作やパッチの適用は、任意のタイミングで実施できる。品目によって冗長構成も構築できる。
別途、「IIJクラウドエクスチェンジサービス for Microsoft」や、「IIJクラウドエクスチェンジサービス for AWS」を利用することにより、Azure/AWSとを閉域網で接続できる。例えば、SQL Server 2017が備える「読み取りスケール可用性グループ」機能を使うと、複数のクラウドにまたがってデータベースを冗長化できる。
用途と機能 | IoTセンサーを使って工場の設備を点検・診断するために必要な要素を一式パッケージ化したサービス |
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構成要素 | 振動センサー、 IoTゲートウエイ、 IoT向けのLTE/3G回線(NTTドコモ回線)、 設備点検ソフト「AirInsight Maintenance」(ユニアデックス製) |
設備の診断手段 | 振動センサーを利用する。工場などの設備に振動センサーを設置し、稼働中の振動データを収集して解析する。振動データの異常を検知したり、振動データに基付いて故障の予兆を検知したりできる |
点検・診断の対象 | 設備診断技術とモバイル回線を組み合わせることで、日常の点検を半自動化している。後付け可能なセンサーやゲートウエイを使うことから、既存の設備にも取り付けて点検できる |
設備・点検の知見 | 販売前の検証によって、故障パターンや最適なセンサー設置方法などに関する知見を蓄積したとしている。また、ユーザーの意見をもとに、振動データの可視化画面、しきい値の設定によるアラート発出機能、センサーやIoTゲートウエイの管理機能、振動データのダウンロード機能などを用意したという |
価格(税別) | 1センサーあたり月額2700円。このほか、振動センサーの設置位置の検討や振動データの分析といった導入支援サービスも要望次第で別途提供する。導入支援サービスは25万円から |
発表日 | 2018年12月13日 |
提供開始日 | 2018年12月14日 |