2014年国内サーバーの市場規模は前年比1.7%増の4697億円で、出荷台数は前年比0.4%増の57万台だったとIDC Japanが発表した。

出所:IDC Japan(2015年3月16日発表)
出所:IDC Japan(2015年3月16日発表)

 出荷額は、x86サーバーとスーパーコンピュータで増加した。x86サーバーは、円安による部材コストの上昇を販売価格に転嫁したことや、サーバー集約によってオプション類が増加したことなどで平均単価が上昇した。スーパーコンピュータは、「地球シミュレータ」や大学の大型更新案件などが出荷額の増加に貢献した。

 出荷台数では、ODM(他社ブランドの設計・生産を行う企業)からユーザー企業が直接サーバーを調達するODM Directが大幅増となった。

 ベンダー別シェアは、NEC(23.1%、出荷額ベース)が1位だった。スーパーコンピュータ新機種の大型案件があったほか、x86サーバーが2桁のプラス成長だった。2位の富士通(22.8%)は、x86サーバーとメインフレームが2桁のプラス成長だった。3位は日本ヒューレット・パッカード(14.4%)で、前年の4位から順位を上げた。4位は日本IBM(11.4%)。レノボへのx86サーバー事業の売却と、メインフレームの2桁のマイナス成長が響いた。5位は日立製作所(9.9%)で、x86サーバーやRISCサーバーがプラス成長だったものの、メインフレームが2桁のマイナス成長だった。

出所:IDC Japan(2015年3月16日発表)
出所:IDC Japan(2015年3月16日発表)