アイ・ティ・アールが2014年6月に実施した調査によると、企業PCで最も利用されているOSはWindows 7で、74.4%と大半を占めていることが分かった。1年前の2013年6月に行った調査では、Windows 7が47.7%、Windows XPが44.3%と全体を二分していたが、2014年4月のWindows XPの延長サポート切れにより、大半がWindows 7に移行したとみられる。

出所:アイ・ティ・アール(2014年10月27日)
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 一方、Windows 8/8.1の利用率はそれぞれ8.3%、2.5%といずれも低く、少なくとも企業での利用においては、当面Windows 7が主流OSになることが予想される。

 一方、企業での標準的なクライアントPCの入れ替えサイクルについての質問では、「4年以上5年未満」が24.4%と最多の回答を得た。昨年の調査でも25.3%で、ほぼ同じである。しかし今回の調査では、4年未満で入れ替える企業が過半数を占め、昨年の調査時よりも短いサイクルで入れ替える企業の割合が増加していることが分かった。中でも「1年未満」(2013年7.3%、2014年9.5%)、「1年以上2年未満」(2013年4.0%、2014年12.8%)と、短い期間で買い替える企業が増加している。これは、モバイル利用の機会が増加しているなどの理由で、企業の標準PCとしてタブレットも含めた様々な端末を試していることが要因になっていると分析している。

出所:アイ・ティ・アール(2014年10月27日)
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