2013年のウエアラブルデバイスの世界市場規模は、671万5000台だったと矢野経済研究所が発表した。分野別では、スマートバンドが439万台、スマートウォッチが229万5000台で、スマートバンドが世界市場をけん引している。2014年は全体で2328万台、うちスマートウォッチ512万台、スマートバンド1658万台、スマートグラス150万台となる見込み。2017年には全体で2億2390万台になるという。

出所:矢野経済研究所(2014年10月14日)
出所:矢野経済研究所(2014年10月14日)

 スマートウォッチ市場は、「Apple Watch」の評価が高まれば急拡大するという。スマートバンドは、体温、心拍数、血圧測定などのヘルスケア端末として世界的なビジネスの拡大が見込まれる。スマートグラスは、「Google Glass」の評価が市場を大きく左右するとしている。

 一方、国内の市場規模は2013年度で53万3000台。分野別では、スマートバンドが33万2000台、スマートウォッチが20万台だった。2014年度は全体で275万台と拡大。うちスマートウォッチが154万台、スマートバンドが116万台、スマートグラスが5万台となる。2017年度には、全体で1310万台まで増加すると予測する。

出所:矢野経済研究所(2014年10月14日)
出所:矢野経済研究所(2014年10月14日)

 国内でもウエアラブルの認知度は高まりつつあるが、本格的な普及には至っていない。今後、通信事業者を中心とした端末やサービスの展開とともに認知が広まる、と予測している。