セブン-イレブン・ジャパンは2017年9月14日、全国約2万店のPOS(販売時点情報管理)レジを刷新すると発表した。2017年10月から新型の「第7次POSレジスター」を順次導入する。
新型レジは東芝テック製。高齢者や訪日外国人への応対力を上げることを狙う。顧客側の画面には15型の大型ディスプレーを採用し、文字フォントを従来より約2割大きくして視認性を高めた。外国語表示にも対応する。
店舗スタッフ側の操作パネルには、ハードキーとソフトキーを組み合わせる「コンビネーションキーボード」を初めて採用した。右側のソフトキー部はサービスの改廃に合わせて柔軟にボタンの内容を変更できる。左側のハードキー部は従来通り、顧客の世代や性別を入力する10個の客層ボタンを配置している。
決済端末部にはパナソニックの「JT-R610CRシリーズ」を採用した。
従来は非対応だった接触ICクレジットカードに対応したのが大きな変化だ。磁気カード決済よりもセキュリティを高め、2018年6月に施行予定の改正割賦販売法の規制に対応する。従来と同様、nanacoやSuicaなどの各種電子マネーやApple Payによる決済が可能という。
コンビニエンスストア大手はPOSレジの更改期を迎えており、ファミリーマートとローソンもそれぞれPOSレジ刷新を進めている。
店舗スタッフの操作性を高めてスタッフを採用しやすくし、人手不足に備える方向性は3社で共通している。一方、ファミリーマートが客層ボタンを廃止したのに対し、セブン-イレブンは残すなど、細部の機能は各社で異なる。