Credit: Essential
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 Androidの生みの親として知られるAndy Rubin氏が立ち上げた米EssentialがAndroidスマートフォン「Essential Phone」を現地時間2017年5月30日までに発表した。すでに同社サイトで予約注文を受け付けている。出荷対象は米国のみ。

 Rubin氏が新会社を設立し、ハイエンドスマートフォンを発表するとの噂は1月から報じられていた。

 Rubin氏は共同設立した米Androidが2005年にGoogleに買収された際にGoogleに入社し、2013年までAndroid部門の責任者を務めた。その後、Google内でロボット開発に関わる部門に移り、2014年にGoogleを退社している。

 Essential Phoneの初代モデルとなる「PH-1」は、筐体にチタンとセラミック素材を使い、画面保護に米Corningの「Gorilla Glass 5」を採用している。

 5.71インチのQHD(解像度2560×1312ドット)ディスプレイを搭載し、ベゼルがほとんどない「Full Display」デザインとなっている。

 1300万画素のリアカメラは、RGBセンサーとモノクロセンサーを組み合わせたデュアルシステム。f/1.85レンズを備え、4Kビデオ録画が可能。800万画素のフロントカメラはf/2.20レンズを採用し、4Kビデオに対応する。

 CPUは米Qualcommの「Snapdragon 835」を採用。メモリーは4Gバイト、内蔵ストレージは128Gバイト。Bluetooth 5.0LE、IEEE 802.11ac MIMO、NFC等をサポートし、指紋スキャナーを搭載する。バッテリー容量は3040mAh。筐体サイズは141.5×71.1×7.8mmで、重量は185グラム。

 カラーはブラックとホワイトの2種類で、近いうちにグレイとグリーンも追加する。米国での希望小売価格は699ドル。

 専用の360度カメラユニットを追加した場合は898ドルとなるが、期間限定キャンペーンとして749ドルで提供する。360度カメラや充電用ドックなどアクセサリーの装着にはマグネット方式を用いる。

 EssentialはPH-1の出荷時期について明らかにしていないが、米WIREDは今夏の後半とみている。

 またEssentialは、ディスプレイ搭載のホームアシスタント「Essential Home」も発表した。独自OS「Ambient OS」をベースにする。希望小売価格やリリース時期は未定。