Androidの生みの親として知られるAndy Rubin氏が、人工知能(AI)技術を統合したハイエンドスマートフォンを発表する予定だと、複数の米メディア(BGRAndroid Authorityなど)が現地時間2017年1月14日までに報じた。

 Rubin氏は、共同設立した米Androidが2005年にGoogleに買収された際にGoogleに入社し、2013年までAndroid部門の責任者を務めた。その後、Google内でロボット開発に関わる部門に移り、2014年にGoogleを退社した。

 米Bloombergが今回入手した情報によると、Rubin氏は「Essential」という名称の新会社を近く発表する。新会社は米AppleやGoogle親会社の米Alphabetなどから採用した約40人で構成され、Rubin氏が最高経営責任者(CEO)に就任する。

 Essentialは、モバイル端末やスマートホームデバイスを含む複数のハードウエアの密な連携を目指し、その中心にスマートフォンを据える。

 現在プロトタイプを開発中で、少なくともその1つは、スクリーンが「iPhone 7 Plus」の5.5インチより大きいながらも、ベゼルが無いデザイン(ベゼルレス)によりデバイス自体はiPhone 7 Plusより小型という。関係者の情報によれば、今年の半ばに、「iPhone 7」(米国での販売価格は649ドルから)に近い価格でリリースする計画という。

 Rubin氏は2016年後半に、スマートフォン、タブレット端末、周辺器機およびモバイルOSのブランド名として「Essential」を米特許商標局(USPTO)に登録している。