米コーヒーチェーン大手のStarbucksは現地時間2017年1月30日、iOS用のアプリや米Amazon.comのアシスタント端末を介し、音声命令でコーヒーなどを注文できるアシスタントサービスを始めたと発表した。

 iOS用のStarbucksアプリには、「My Starbucks barista」と呼ぶAI(人工知能)を使ったアシスタント機能を追加した。利用者は新たに用意されたメッセージング画面で、音声やテキストメッセージによる商品注文が行える。

 この画面で商品名を告げると、あらかじめ選んだ最寄りの店舗、商品が用意されるまでの時間、価格などが表示される。最後に確認の返事をすると注文と決済が完了する。このアシスタント機能は当初ベータテストという位置付けで、1000人の利用者に限定して提供するが、今夏までには段階的に拡大していく予定。年内にはAndroid向けアプリでも同様のサービスを始めるとしている。

 一方、Amazon.comの端末を使ったサービスは、アシスタントサービス「Alexa」用のスキル「Starbucks Reorder」で提供する。

 iOS/Android用の「Alexa」アプリでこのスキルを選んだ後、あらかじめ店舗や商品を設定しておき、「Alexa, order my Starbucks」と命令すると注文が行える。こちらはAlexaに対応する「Amazon Echo」「Echo Dot」「Fire TV」などの端末で利用できる(関連記事:Amazon、音声アシスタントの“スキル”をeコマースサイトで展開)。

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