米Amazon.comは現地時間2016年11月4日、クラウドベースの音声アシスタント「Alexa」で利用できる“スキル”(サービスや機能)を、同社のeコマースサイトで閲覧できるようにしたと発表した。これにより目的のスキルが見つけやすくなったほか、「Amazon Echo」などの対応機器を購入する前に、Alexaの機能について知ることができる。また個々のスキルにはURLが設けられたため、開発者は自分のスキルを宣伝しやすくなったとAmazon.comは説明している。

 これまでAlexaのスキルに関する情報を見るには、Amazon.comが無料で配布しているAndroid/iOS用のアプリ「Alexa」か、Alexaを設定するための専用Webサイトにアクセスしなければならなかった。だがこれらは、Alexa専用のサインアップが必要となるため、対応機器の所有者以外は利用できなかった。またこれらアプリやWebサイトは動作が遅く、検索機能などが十分でないため、目的のスキルを見つけることが難しかった(米Android Policeの記事)。

 新たな情報ページは、Amazon.comのeコマースサイト内「Echo&Alexa」のセクションに設けた。ここではスキルをカテゴリー別に分類し、11月7日時点で約3800種を紹介している。それぞれの詳細ページでは、スキルの説明、ユーザーレビュー、評価を掲載しているほか、スキルの有効/無効設定なども行える(関連記事:Amazonの音声アシスタント、サードパーティーのサービスが3000種に)。

 英Financial Times(閲覧には有料登録が必要)などの記事によると、Amazon.comのJeff Bezos最高経営責任者(CEO)は今年5月、Alexaの事業について、「小売りマーケットプレース」「有料会員プログラムのPrime」「クラウドサービス」に続く4つ目の柱になると述べ、その意気込みを示していた。このことから、AlexaのスキルがAmazon.comのeコマースサイト内の1つのセクションに入ったことは不思議ではないと米VentureBeatは伝えている。

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