コベルコシステムとキヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は2016年11月10日、製造業向けの基幹業務システム構築サービスで協業し、互いの製品を組み合わせたシシステム構築サービスを体系化したと発表した。コベルコシステムがシステムを受注して開発を統括し、Webアプリケーション部分をキヤノンITソリューションズが開発する。

2社が協業する製造業向け基幹システムの構築イメージ
2社が協業する製造業向け基幹システムの構築イメージ
(出所:コベルコシステム、キヤノンITソリューションズ)
[画像のクリックで拡大表示]

 コベルコシステムが提供する製造業向けのSAP ERP対応テンプレート「HI-KORT」と、キヤノンITSのWebアプリケーション自動生成ソフト「Web Performer」を組み合わせ、欧州SAPのクラウド開発・実行基盤「SAP HANA Cloud Platform」上でERPシステムを構築する。

 コベルコシステムは以前からWeb Performerを取り扱ってきており、Web Performerを用いたシステム構築サービスを個別対応で手掛けてきた。今回、Web Performerの開発元であるキヤノンITSと協業し、Web Performerを用いたWebアプリケーション開発部分をキヤノンITSに協力してもらう体制を整えた。

 Web Performerを用いたWebアプリケーション開発の費用(税別)は、最小システム構成で380万円から。一方、コベルコシステムによるSAP HANA Cloud PlatformとHI-KORTを用いたシステム開発費用は個別見積もり。

 Web Performerは、JavaによるWebアプリケーションを、コーディングすることなく自動生成する開発ツールである(関連記事:キヤノンソフト、StrutsベースのJavaアプリを自動生成するツールに新版)。MVCフレームワークを利用したJavaアプリケーション(Servlet/JSP、JavaBeans、JavaScript)を自動生成する。