ニュース解析エンジン開発ベンチャーであるJX通信社(東京・千代田)は2016年7月27日、日本経済新聞社グループの金融情報サービス企業QUICK(東京・中央)と、一般社団法人共同通信社(東京・港)の2法人を割当先とする第三者割当増資を実施したと発表した。調達額は非公開だが、数億円規模とみられる。

 JX通信社はAI(人工知能)でニュース記事の解析・要約・分類などの作業を自動化する「XWire(クロスワイヤ)」を開発し、メディア運営企業向けに販売している。QUICKとの連携を強化することで、金融情報分野での技術開発に取り組む。

 JX通信社は既に共同通信社完全子会社である共同通信デジタルと提携関係にある(関連記事:共同通信デジタルとJX通信社が資本業務提携、既存メディアが記事解析技術取り込む)。今回の増資で、共同通信グループ全体との関係をさらに強化する。