米Googleは現地時間2016年5月16日、iOS向け「YouTube」アプリケーションをアップデートし、簡易型仮想現実(VR)ヘッドセット「Cardboard」に対応させた。iOS端末ユーザーは、YouTubeの360度動画をVRで楽しむことができる。

 Android版YouTubeアプリケーションはすでに2015年11月からCardboardに対応していた。Cardboardの公式Twitterアカウントは同日、「iOSとAndroidの両方でどんなYouTubeビデオもCardboardで視聴できる」とツイートした。

 複数の米メディアの報道(CNETTechCrunchThe Vergeなど)によると、360度動画はVR体験が楽しめるが、360度対応ではない通常の動画は大型スクリーンで見ているようなシアターモードの視聴となる。

 使い方は、ビデオ再生画面の右上にある「その他」メニューをクリックし、表示されるオプションからCardboardを選ぶとVRモードに切り替わる。360度動画の画面右下に表れるCardboardアイコンからも手軽にVRモードに切り替えられる。

 Googleは、VR技術を組み込んだAndroidプラットフォームと独自VRヘッドセットを開発中と噂されており(関連記事:Googleが新型仮想現実ヘッドセットを開発中か)、5月18日に開幕する年次開発者会議「Google I/O」で何らかの発表があると期待されている。

 また米Appleも、VRおよび拡張現実(AR)関連の専門家を雇用したことが1月に伝えられ、VRヘッドセットの開発に着手しているのではないかとの憶測が巡っている(関連記事:Apple、仮想/拡張現実の開発チーム設置か 積極的に人材雇用も)。