中国Xiaomi(小米科技、シャオミ)は現地時間2016年3月29日、スマートフォンを使って操作する炊飯器を発表した。併せて、同社のエコシステム商品の新たなブランド「米家(MIJIA)」を立ち上げたことも明らかにした。発表した炊飯器は、家電製品を展開するこのサブブランドの第1弾製品となる。

 炊飯器は「米家圧力IH炊飯器(MIJIA Induction Heating Pressure Rice Cooker)」という名称の製品。価格は999元(約1万7000円)で、同社の中国向け直販サイトで4月6日に発売する。この炊飯器は「Mi Home」と呼ぶアプリで米のパッケージにあるバーコード読み込み、米の種類や顧客の好みに合わせて火力や炊飯時間を自動調整する。Xiaomiによると、アプリには200種類の異なる米のブランドが登録されているが、今後はさらにその種類を増やしていくという。

 Xiaomiは現在、直販サイトでスマートフォンのほか、タブレット端末、モバイルバッテリー、フィットネスバンド、ヘッドフォンなどを販売しているが、取り扱い製品はこれら小型電子機器にとどまらず、体重計や空気清浄機、浄水器、立乗り電動2輪車「九号平衡車」などと幅広い。先ごろはさまざまセンサーやメーターを搭載するスマート自転車をまもなく発売すると伝えられた(関連記事:Xiaomiが“スマート自転車”をまもなく発売、製品多角化戦略の一環)。

 これらは多くがXiaomiが出資するパートナー企業の製品で、Xiaomiはこれらを「Mi Ecosystem」と呼んでいる。Wall Street JournalThe Vergeなどの米メディアの報道によると、Xiaomiはこれまで55の企業に出資している。そのうち7社の年間売上高は1億元(1540万ドル)を、2社は10億元(1億5400万ドル)を超えているという。

[Xiaomiの直販サイト]